巨人・坂本Ⅴ31号!「狙い打ち」長嶋超え43本ペース、チーム7カードぶり勝ち越し3連勝

[ 2019年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8-4ヤクルト ( 2019年8月10日    東京D )

初回1死、坂本勇は先制ソロホームランを放つ(撮影・森沢裕)
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 巨人の先人が成し遂げていない大記録に坂本勇が近づく。「ずっと打線が打てていなかった。この2試合は長打も出ている」。初回の一発は星の外角直球に絞り「狙い打ち」だったという。

 右中間へ2試合連続の31号先制ソロ。今季9本目の逆方向弾だ。10年の自己最多本塁打数に並び「更新できるように頑張ります」。残り40試合で「年間43発ペース」。過去球団生え抜きの右打者では68年長嶋茂雄の39発が年間最多で、40本の大台に乗せれば球団史上初の快挙になる。

 「(裏で)1000スイングして走り回っていた」と冗談めかしたのが、グラウンドに姿を現さなかったこの2日間の試合前練習だ。自身は「猛練習」を告白したが…実は逆。ベンチ裏のティー打撃などの調整で体のケアに努めていた。昨季は左脇腹肉離れで約1カ月半離脱。今季は体調面に注意を払いながら全試合に出場する。

 夏休み真っ最中の9連戦。自身にとって夏は「青春時代の思い出はない」と振り返る野球漬けの日々だった。祭りに出かけたこともなければ、海水浴に行ったこともない。当時は、この日とは違い?一日1000スイング超えもざらだった。

 前夜は7点差大逆転でサヨナラ勝ち。原監督が「(初回から)勢いが出た。主導権を握るというのは、ゲームを支配する上において大事」と称えた一発から8点を奪い、後半戦初の3連勝で堅首。7カードぶり勝ち越しに導いた坂本勇は「打撃は簡単に継続できるものじゃないけど、カバーし合いながら点が入ればいい」。84年の宇野勝(中日)以来、史上2人目の遊撃手の本塁打王も現実味を帯びる。(神田 佑)

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2019年8月11日のニュース