【福島】安積黎明16強!仁平→市川“勝利の方程式”で完封リレー

[ 2019年7月21日 16:22 ]

第101回全国高校野球選手権福島大会 3回戦   安積黎明1―0勿来工 ( 2019年7月21日    あいづ球場 )

<勿来工・安積黎明>6回を2安打無失点、8奪三振と好投した安積黎明の先発・仁平
Photo By スポニチ

 2001年に男女共学となり、安積女子から校名変更した安積黎明が接戦を制し、4年ぶり2度目のベスト16入りを果たした。

 先発の左腕・仁平匠(3年)が6回を2安打無失点8奪三振。7回から救援した背番号1の市川正己(同)も3回を1安打無失点6奪三振と好投。二枚看板の完封リレーで4回に相手暴投で得た1点を守り切った。

 仁平は中学時代は異色の左利きの捕手で、高校入学後に投手転向。本来は打たせてとるタイプの技巧派だが、いきなり初回に3者連続三振を奪うなど、4回までパーフェクトピッチング。一方、7回からマウンドに上がった市川は1―0の展開に力みも見えたが、140キロ台の速球を武器に力でねじ伏せた。中学3年時には元巨人の上原浩治さんが郡山市で開いた野球教室に参加し、上原さんから「良い球を投げるね」と褒められたこともあるという。元々は先発完投型だが、昨秋に右肘の炎症のため、長いイニングを投げられない時期があり、その間に仁平が台頭。仁平が先発、市川が救援という“勝利の方程式”が春の大会で完成した。

 安積女子時代から県内屈指の進学校。2人はもちろん大学進学を希望しているが、まずは野球に集中する。次は第4シードの日大東北との激突。同じ県中地区だが、新チームになってから対戦はない。仁平は「後ろに市川がいるのは頼もしい。相手は強豪校なので挑戦者の気持ちでぶつかりたい。自分たちのやるべきことをやって勝ちたい」と腕をぶす。市川は「気持ちを全面に出して攻撃に流れをもってくるような投球をする。絶対に勝ってベスト8入りしたい」と誓った。目指すはシード校撃破、そして同校初の8強入りだ。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月21日のニュース