7・11フレッシュ球宴で集結「高校BIG4」“出遅れ”中日・根尾は静かな闘志

[ 2019年6月27日 09:00 ]

中日・根尾
Photo By スポニチ

 日本野球機構(NPB)が26日、「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2019」(7月11日・楽天生命パーク)の出場予定選手を発表した。

 中日の根尾昂内野手(19)はウエスタン・リーグ選抜のメンバー入り。ロッテ・藤原や日本ハム・吉田輝、広島・小園らとともに昨秋のドラフト会議で1位指名された「高校BIG4」がそろい踏みすることとなった。

 BIG4で唯一、1軍デビューしていないのは根尾だけ。藤原は開幕スタメンに名を連ね、吉田輝は今月12日の広島戦でプロ初登板初勝利。小園も20日のロッテ戦でプロ初打席で初安打をマークした。

 チーム事情やポジションの問題もあるため、1軍デビューの早さ=実力ではないが、根尾がウエスタン・リーグで55試合に出場し、打率・160とプロの壁にぶち当たっているのも事実。根尾自身も「ここまでの成績を見てもらったら分かるが、結果が出ていない」と現状を把握している。現在、取り組んでいるのは「下半身をどう使うかでなく、どれだけシンプルに打てるか。余分な動きをしないように」と打席の中で余分な動きをしないよう心がけている。

 その上で「自分の良いところを消さず、無駄なところを省いていきたい」と語る。根尾は自らの長所を「振って捉える」とはっきり口にする。67三振はリーグ最多だが、裏を返せばしっかり振り切っている証しでもある。

 ライバルとなるイースタン・リーグ選抜の吉田輝には「変化球はいらない。直球だけで抑えたい。直球だけで3球三振。それが一番の理想」と宣戦布告を受けた。伝え聞いた根尾は「良い投手なのは間違いない。何とか打ちたい。しっかり負けないようにしたい」と意気込む。

 昨年のフレッシュオールスターは日本ハム・清宮に注目が集まる中、チームの先輩である石垣がMVPを獲得。「そんなに打席数はないと思うので、少ないチャンスをものにできるようにしたい」と語った根尾。

 今年のMVPには誰が輝くのか。次代のスターたちの熱き戦いは、杜(もり)の都・仙台で行われる。(記者コラム・徳原 麗奈)

続きを表示

この記事のフォト

2019年6月27日のニュース