阪神3連敗 矢野監督、6回大山の凡走叱責「残念。士気上がらん」

[ 2019年6月16日 05:30 ]

交流戦   阪神2―3オリックス ( 2019年6月15日    京セラD )

<オ・神>6回2死一塁、福留に二ゴロで滑り込まずにアウトになった大山=左は大城(撮影・奥 調)
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 阪神は15日のオリックス戦で今季2度目のサヨナラ負けを喫し3連敗となった。敗戦後の会見、怒りの矛先は大山に向けられた。ポジティブ思考でミスをほとんど責めない矢野監督が珍しく声を荒らげたシーンは6回だった。

 2死二塁から大山が左前に一時勝ち越しとなる適時打。ここまでは良かったが、問題視したのは次打者・福留の時の走塁だ。二遊間への高いバウンドの打球は中堅へ抜けるかと思われたが、二塁手・福田が好捕し二塁ベースカバーに入った大城に送球。一度はセーフのジャッジも、オリックス側のリクエストで判定が覆り、好機が一気についえた。

 「(大山)悠輔のプレーが残念だな。チームの士気も上がらんし、ファンにも失礼。(福留)孝介も体の状態が悪い中、ヒットになったものが、ヒットにならない。野球を見ている子どもたちに対しても何のプラスにもならない」

 チームの士気を下げファンをガッカリさせた凡走で福留の復帰後初安打も幻となり追加点の好機を逸した。「苦しい場面だからこそ、楽しむのは俺はすごく大事にしたい。その中で油断と隙を出さないようにしていこうというのがプロだと思う。あのプレーは何にもない。みんな1個のアウトを取ろうとしている。スライディングせえへんのは論外」と語気を強めた。

 厳しい叱責は期待の裏返しと奮起を求めたものだ。開幕から全試合で4番を託すのがその証だ。6回の一打は5試合ぶりとなる適時打&打点。4番らしい働きを見せた直後だっただけに、怠慢にも映るプレーがどうしても許せなかった。打球判断は難しかったが「それは言い訳にはならない。そこしか俺はないと思う」と断じた。

 「気を抜いたというか、センターに抜けるかもしれないというところで、足が合わなかったっていうのはあるかもしれんけど。結果的にああいうプレーになるのは、俺は言い訳にはならないかなと思う」

 藤本内野守備走塁コーチも「ミスのひと言。プロとしてあるまじき行為」と大山を突き放した。野球の神様は見ている――。全力を欠いたプレーで勝ち運に見放された夜となった。(吉仲 博幸)

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