甲子園名物小野塚アナ、フリー転身後初の学生野球実況 全日本大学野球選手権中継のJSPORTSで

[ 2019年6月10日 06:00 ]

小野塚康之アナウンサー
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 あの名実況が学生野球に帰ってくる。

 元NHKで3月からフリーとして活動する小野塚康之アナ(62)が、10日開幕の全日本大学野球選手権で実況を担当する。野球愛あふれる熱い実況で甲子園には欠かせない名物アナとして知られた小野塚アナ。今年3月にNHKを退局後、フリーに転身して主にプロ野球の実況を担当しているが、学生野球の実況は初めてとなる。9日の開会式を取材した小野塚アナは「すごく新鮮。大学野球に接しやすく、興味を持っていただけるような放送にしたい」と意気込みを語った。

 トーナメントを勝ち上がってくる甲子園とは違い、大学はリーグ戦の中で、相手の研究やマークを乗り越えて全国の舞台にたどり着く。そして「体も出来上がってくる時期でもありますよね」。高校時代はまったく無名だった選手が今大会でスターに駆け上がる可能性も十分あるのだ。「いろんなタレントがいる。そこをこちらが気づいてクローズアップしたい。発掘の楽しみみたいな部分も伝えられたら。こちらの目も試されますね」と背筋を伸ばした。

 今大会全試合を中継するJSPORTSで3試合の実況を担当。10日は「東農大北海道オホーツクー近大工学部」、11日は「東北福祉大―(大工大と創価大の勝者)」、13日の準々決勝第2試合を担当する。

 東農大北海道オホーツクの三垣勝巳監督はPL学園で98年夏に横浜との延長17回を戦った時の一塁手。「あの年はセンバツでも横浜とPL学園が戦っているんですが、その試合を実況していました。すごく縁を感じます。楽しみですね」と目を輝かせていた。

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