阪神 マルテ、初の3打点 6月、クリーンアップ入って大暴れ

[ 2019年6月7日 05:30 ]

交流戦   阪神4―3ロッテ ( 2019年6月6日    ZOZOマリン )

<ロ・神>初回2死二、三塁、マルテは中前に先制の2点適時打放つ。投手種市(撮影・北條 貴史)
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 昼の暑さの余韻が残るZOZOマリンで、南国育ちの阪神・マルテが攻守に躍動した。6日のロッテ戦で打っては初回の先制打を含む3打点。守備でも豪快な横っ飛びキャッチを見せ、チームの勝利に大きく貢献した。

 「初回のチャンスでチームによいリズムをつくる意味でも大きな打席だった。チャンスがあったらいつでもチームに貢献したいと思ってやっている。続けていきたいね」

 まずは初回の2死二、三塁の第1打席。真ん中に入った種市の3球目直球を見逃さず、中前にはじき返した。この先制2点打で連続試合安打を9に伸ばすと、第2打席でも仕事をこなす。2―1の3回1死満塁からきっちりと右邪犠飛を打ち上げた。

 「塁が埋まっている状況だったので、前に飛ばせば何か起こるとポジティブな気持ちで打席に入ったよ。追加点が取れてよかった」

 ドミニカ共和国からやって来た助っ人砲ながら“矢野イズム”には最初から適応していた。活躍するたびに口にするのが「ポジティブ」という単語。異国で挑戦する以上、難しいことも、失敗することもあるが、常に前向きさを忘れない。矢野監督が掲げる今季の野球にピタリとはまる性格で、すっかりチームに溶け込んでいる。試合前にはロッテ・レアードと談笑。日本球界の大先輩と健闘を誓い合った。

 3―2の8回1死一塁の守備では菅野の一、二塁間へのゴロに巨体を飛びつかせた。抜けていれば大ピンチとなるところでチームを救い「どんな打球でもリアクションしないといけないからね」と涼しい顔だった。

 3打点は来日最多。福留が離脱し、クリーンアップを任されている6月は、21打数8安打6打点の大暴れだ。グングン調子を上げてきたM砲が、交流戦のキーマンとなりそうな予感だ。(山添 晴治)

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