【槙原寛己　視点】菅野から5点も後手後手の継投…DeNAは最高の流れ放棄した

セ・リーグ   DeNA5―8巨人 （ 2019年5月8日    新潟 ）

7回2死一、三塁、丸（右）が四球を選んだところで投手を交代するラミレス監督（中央右）＝撮影・木村　揚輔
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　こんな試合を落としてちゃDeNAは勝てない。4―1で迎えた6回、無死一、三塁のピンチを巨人の走塁ミスもあってしのぎ、その裏敵失に乗じて1点を追加した。敵のエース菅野から5点を奪う理想的な展開。その最高の流れを自ら放棄してしまうのだ。

　移動日に挟まれた試合。連敗脱出に向け、残り3イニングをブルペン総動員で4点リードを守りにいかなきゃいけないのに出し惜しみする。7回、三嶋が坂本勇に右前適時打されて3点差になったところで左の丸に対して左のエスコバーでもよかった。だが、右の三嶋続投で四球。満塁でよりによって制球に不安のある国吉とは解せない。案の定、いずれも変化球が外れてストレートの押し出し四球。すぐ見切るかと思ったら続投で亀井の初球、見え見えの直球を狙い打たれて逆転された。後で石田を使うなら、左の亀井には左の石田ではなかったか。全て後手後手の継投。この1敗は尾を引く気がする。（スポニチ本紙評論家）