阪神・ジョンソン15戦連続0封 カブス元同僚のメジャー1号に刺激

[ 2019年5月6日 07:36 ]

セ・リーグ   阪神7-5DeNA ( 2019年5月5日    甲子園 )

自慢の長髪をなびかせるジョンソン(左)と親友のデービス(本人提供)
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 海の向こうで描いた親友の放物線に、力をもらった。ジョンソンが、開幕から15試合連続無失点を記録し、劇勝への流れを作った。

 「準備はしっかりしてたよ。能見さんも良いボールを投げていて、不運な形でああなって」。同点の8回、能見の招いた1死一、二塁の窮地で登板すると、大和、ロペスを「宝刀」の高速カーブで連続三振。完ぺきな火消しで役割を全うした。

 前日は3連投中の状況を考慮されてベンチメンバー外。「(完投した)ランディが素晴らしい仕事をしてブルペンに休息を与えてくれた。信頼して自分を使ってくれるのは嬉しい。仕事ができて良かった」と中1日での出番で期待に応えた。

 練習開始前に“祝報”が届いた。カブス時代のチームメートで、バッテリーも組んだテイラー・デービス捕手が、早朝に行われたカージナルス戦の4回にメジャー初本塁打をグランドスラムで飾る離れ業をやってのけた。

 「本当にアメリカで一番、仲が良かったんだよ。素晴らしい本塁打だったよね」

 写真を見ながら「これが彼なんだ」と笑うように、小児がんの治療基金を集めるイベントでは2人揃って自慢の長髪をバリカンで刈り上げた仲。4月中旬にマイナーから昇格し、今季7打席目で飛び出した記念の一発に心は高ぶった。同地区のライバル球団との首位攻防戦で先発・ダルビッシュとコンビを組んだ試合での華々しい活躍に「彼のキャリア初めての本塁打だからね」と2歳上の「親友」を心から祝福した。

 その数時間後、日本のマウンドで見せた快投は「ピージェー」から「デービス」への友情ほとばしるメッセージに他ならない。今や、猛虎に欠かせぬ存在となった背番号52にとって忘れられない1日になったはずだ。(遠藤 礼)

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