阪神・上本、虎日本人令和1号 5試合ぶり先発で1年ぶりアーチ

[ 2019年5月4日 06:10 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2019年5月3日    甲子園 )

6回無死、同点本塁打を放つ上本   (撮影・平嶋 理子) 
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 阪神・上本が真骨頂を発揮した。相手投手が代わった直後の初球。国吉の147キロを迷うことなく振り抜いた。プロ初登板で5回無失点と快投した阪口には無情すぎる弾道が左翼スタンドへと伸びた。0―1の6回先頭で飛び出した1号ソロは、チームの日本人選手では令和1号となる同点弾となった。

 「初球から積極的に打ちにいったことが、最高の結果になりました」

 1メートル73とプロでは決して大きくない体で活躍できることは、子どもたちにも夢を与える。秘めたパンチ力に「いつも狙っています」と代わりばなの初球をフルスイングできる積極性の2つが最大の魅力だ。今春キャンプでは2月16日のシート打撃に先頭打者で出場し、才木の初球を左越え本塁打。昨年5月の「左膝前十字靱(じん)帯損傷」の大ケガ後、288日ぶりの対外試合となった翌17日の練習試合・日本ハム戦では2日連続の初球先頭打者弾の離れ業を演じていた。

 5試合ぶりの先発起用に応える今季1号は18年5月1日DeNA戦以来の本塁打でもあった。持ち味を発揮した背番号00に矢野監督も賛辞を惜しまない。

 「0点でいっているところでね。小さい体であれだけのホームランを打てるのは上本の魅力。なかなか出たり出んかったりっていう難しい状況の中で、ああやって打ってくれるというのはチームにとってもすごくプラス」

 ただ、この1本だけで続く8回1死三塁の勝ち越し機では空振り三振に終わりヒーローになり損ねた。大山のサヨナラ打を祝福した後は「明日は明日で」と切り替えた。若手と大ベテランが主軸の打線で、中堅世代の仕事人も存在感を見せている。(山添 晴治)

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2019年5月4日のニュース