ヤクルト3連発で菅野粉砕!青木&山田&バレ 集中砲火で3回一気5点

[ 2019年4月26日 05:50 ]

セ・リーグ   ヤクルト11―2巨人 ( 2019年4月25日    神宮 )

7回2死一塁、2ランを放った山田はベンチでハイタッチ(撮影・西海健太郎)   
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 雪辱のエース撃ちだ。ヤクルトが平成最後の「TOKYOシリーズ」で強烈な本塁打攻勢をかけ、意地を見せた。25日の巨人戦で3回に青木宣親外野手(37)、山田哲人内野手(26)、ウラディミール・バレンティン外野手(34)が3者連続アーチを放ち、菅野をKO。山田哲とバレンティンは7回にも2者連続弾を放った。チームの連敗を3で止め、首位再浮上へ勢いづいた。

 歓声が鳴りやまぬうちに、またもや歓声。ちょっぴり早い神宮花火大会だ。3回無死。4番バレンティンが菅野の内角の146キロ速球を叩くと、美しい放物線は左翼席中段へと描かれた。相手に強烈なダメージを与える5号ソロ。走者一塁から青木の右越え先制2ラン、山田哲の左越え5号ソロに続いた。

 「前の2人に続いて狙っていました。チョー、キモチイイ!!良いスイングで良い結果を出したいと思っていた。完璧です」

 巨人戦では前回日本一に上りつめた01年の7月11日、東京ドームでの稲葉、ペタジーニ、古田以来。18年ぶりの3連発で、同一カード3連敗を阻止した。

 悪夢を振り払った。この球場で行われた昨季のCSファーストS最終戦で、菅野にノーヒットノーランを喫した。雪辱を期し、主砲が工夫を凝らした。狙い球は速球に絞り、変化球は捨てた。初球と4球目の速球はファウルとなったが、1―2からの5球目、甘く入ったところを仕留めた。「これまで何でも振っていたが、辛抱強く打つというアプローチにした」。4回にも左前適時打。今季初対戦となった12日の東京ドームでも無安打に終わった相手から2安打2打点を記録した。

 試合前のミーティング。宮本ヘッドコーチが「“菅野だからダメ”ではダメだ。やってやろう」と鼓舞した。山田哲は「同じことを繰り返さないように言われた。より一層、気合が入った」と振り返る。打線もテコ入れ。川端を今季初先発させ1番に据え、前日24日に今季初めて先発落ちした村上を復帰させた。小川監督は「(菅野には)左打者の方が良いと思って」と太田も起用し左打者を5人並べた。3回の猛攻も川端の左前打から。村上も3回1死二塁から左前適時打を放つなど全員で4回途中KOした。

 山田哲とバレンティンは7回にも6号アーチで競演し、終わってみれば今季最多の18安打11得点。首位・巨人との差は1・5ゲームに縮まった。27日からはゴールデンウイークにかけての12連戦が始まる。バレンティンは「ミンナ、アシタハヤスミ。アサッテ、ガンバリマス」とお立ち台で宣言した。天敵を攻略し、強力打線が加速する。 (黒野 有仁) 

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