楽天・釜田が2年ぶり先発!2軍で2勝 先発陣の救世主に

[ 2019年4月16日 05:30 ]

観覧車を背に投げる釜田(撮影・西海健太郎)   
Photo By スポニチ

 楽天・釜田が救世主になる!19日からのオリックス3連戦(楽天生命パーク)で今季初登板。2年ぶりの先発マウンドに上がることになった。

 15日は先発投手練習に参加。昨年5月4日の西武戦以来となる本拠地マウンドから、捕手を座らせて投球を行った。「1軍で結果を出すために、2軍で準備してきた。このままでは終われない」。口調は穏やかでも、心の中に宿る悲壮な決意は熱く燃えている。

 昨年6月に右肩と右肘クリーニング手術を同時に受けた。今春キャンプは2軍だったが、苦しいリハビリを乗り越えて、イースタン・リーグでは3試合で2勝1敗、防御率1・42。4日のDeNA戦では7回1安打無失点、10奪三振の快投だ。チームは首位ソフトバンクと1ゲーム差の2位と好調だが、先発陣の台所事情は苦しい。

 左太腿裏痛の岸こそ復帰間近だが、則本昂は右肘手術で前半戦復帰は厳しい。伊藤投手チーフコーチは「先発の枚数が課題。高い能力を持つ釜田がいてくれると心強い」と大きな期待を寄せる。

 2軍で汗を流してきた釜田は、則本昂から術後のトレーニングやリハビリについて相談も受けてきた。「則本さんも含めて、リハビリ組の選手に“俺たちもいつか1軍に戻ってやれるんだ”と思ってもらえるような投球をしたい」。最後の1軍勝利は17年7月5日のロッテ戦。復活白星で、オフに自主トレを一緒に行う先輩へエールも届ける。(重光 晋太郎)

 ▽釜田の故障&手術 石川・金沢から11年ドラフト2位で楽天に入団。1年目の12年から7勝を挙げたが、13年5月に右肘疲労骨折が判明。11月25日に仙台市内の病院で右肘頭(ちゅうとう)骨のボルト固定と骨棘(こっきょく)のクリーニング手術を受けた。14年3月6日には群馬県内で右肘内側側副じん帯の再建手術(通称トミー・ジョン手術)。15年に復帰し、16年には7勝をマークした。18年からはリリーフに転向も、6月27日に神奈川県内の病院で、右肩ベネット骨棘切除術および後方関節包解離術、右肘のクリーニング手術を受けた。

続きを表示

2019年4月16日のニュース