阪神・秋山、復活の1勝へ 11日に今季初先発「攻めていく中で感覚つかめたら」

[ 2019年4月9日 08:06 ]

マウンドの感触を確かめて投げ込む秋山(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・秋山拓巳投手(27)が8日、甲子園球場で1軍の投手指名練習に合流した。11日のDeNA戦で今季初登板予定の右腕は、右膝手術からの復活マウンドへ向け意気込んだ。

 「手術をして、ここまで順調に来てはいます。万全には近づいていますけど、まだ固まっていない部分もあり、不安な気持ちも多少あります。それでも2週間くらい前から状態は良くなってきている。今の真っすぐなら、しっかりやれるんじゃないかという気持ちも出てきています。登板までの残りの時間で、その気持ちを高めていきたい」

 右膝痛を抱えながらプレーした昨季は5勝10敗、防御率3・86と苦闘を強いられた。最後に勝利を挙げたのは6月7日オリックス戦(甲子園)だった。昨年10月中旬にクリーニング手術を受け、オフ期間をリハビリに費やした。2月20日の術後初実戦以降、ここまで2軍で練習試合を含む7試合に登板し、防御率1・90。3月29日のウエスタン・リーグ、広島戦では術後最長の6回2/3を2失点、球数100球を投じた。不安は残るが、状態自体は右肩上がりだ。

 甲子園での登板は昨年6月22日の広島戦以来293日ぶりとなる。そのマウンドはオープン戦時よりも少し柔らかくなったが、昨年よりは硬い「シーズン仕様」に調整された。この日は捕手を立たせた状態で17球を投げ感触も確認。「登板までマウンドに上がる機会がなかったので投げさせてもらいました。感覚は大丈夫」とうなずいた。

 「先を見ずに初回から飛ばしていけたら。自分から攻めていく中で、感覚をつかめたらと思う」。17年には12勝を挙げた実力派右腕。攻めの姿勢で、復活を期す。(惟任 貴信)

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2019年4月9日のニュース