阪神先発陣の注目株!4年目・青柳は愛すべき“いじられキャラ”

[ 2019年4月8日 09:00 ]

阪神・青柳
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 大黒柱のメッセンジャーに、左のエースを目指す岩貞。西、ガルシアも加わり、厚みの増した阪神の先発陣で注目しているのが5番目の枠を射止めた青柳だ。サイドスローとアンダースローの中間、自称「クオータースロー」から、140キロ超の直球と左右に曲がる変化球を投げ込む変則右腕。プロ4年目にして課題だった制球力が大幅に向上し、飛躍の予感が漂っている。

 オープン戦では3試合で2勝0敗、防御率1・38。得意の右打者には20打数無安打、11奪三振と無双状態だった。3月12日の中日戦で5回4安打7奪三振1失点。完全に詰まらせた不運な安打で1点を失ったものの、対称的に変化をするツーシームとスライダーを自在に操り、矢野監督から「すごかった。完璧に近い。今日の内容なら2桁勝てる」と大絶賛された。

 「去年ファームで3人の投手コーチにいろいろ教えていただいた。3割、5割、7割といろんな力加減でいい球を投げる練習をしているうちに、フォームが固まってきた」

 青柳をプッシュするのは、投球だけじゃない。キャラクターが実にいいのだ。細かいことは気にしない大らかな性格。マンガが大好きで、入寮時には大量の単行本を持参して話題になった。昨年のファン感謝デーでなぜか「エゴサーチしていそうな選手」1位に選ばれたが、自分好きだとしてもそんな面倒なことはしない。チームきってのいじられキャラで、取材にも愛嬌たっぷりに答えてくれる好青年だ。

 昨年末に小学校の同級生と入籍。1月14日付けの大阪本紙1面に結婚をスクープした巻木記者が“極秘入手”した小学校時代のサラサラヘアーの「美少年写真」が掲載され、チーム内で大反響だった。誰からもいじられ、誰もが応援したくなるようなタイプ。春季キャンプ打ち上げ日の那覇空港で、売店からビニール袋をぶら下げて出てきたので「新妻にお土産?」と聞くと「まさかー。ジャンプですよ。飛行機で読むんで」と屈託なく笑う。そんな愛すべき右腕のブレークを心から楽しみにしている。(記者コラム)

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