ソフトBサファテ、24日登板回避で2軍再調整 開幕絶望「時間が必要」

[ 2019年3月24日 05:30 ]

<ソ・広>練習を終え引き揚げるサファテ(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 右股関節手術からの復活を期すソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)は2軍で再調整することが23日、決まった。24日に予定したオープン戦4度目の登板を回避し、福岡県筑後市のファーム施設で2軍に合流する。チームは通算234セーブを誇る右腕が不在のまま、開幕を迎える。

 神妙な表情を浮かべたサファテが、試合中にヤフオクドームのベンチ裏通路に姿を見せた。試合前に工藤監督ら首脳陣と話し合い、2軍での再調整が決まった。「開幕に、と思って一生懸命、調整してきた。だが思ったようなボールを投げられていない。11カ月という期間は、簡単ではなかった。もう少し時間が必要」と無念さをにじませた。

 昨年4月に右股関節の手術を受け、米国でリハビリに励んできた。今年2月の宮崎キャンプ中にチームへ合流。オープン戦3試合に登板したが、状態は上向かず直球が130キロ台に落ち込む試合もあった。「戻るべき場所は分かっている。そこに値する球にして戻りたい」と前を向いた。

 当初は、24日の広島とのオープン戦でサファテの開幕メンバー入りを見極める方針だった工藤監督は「本人も開幕を目指してやってきたが、なかなか(調子は)戻っていない。少し時間をつくって、いい状態にしてもらう。期限は決めていない」と再調整を決断。倉野投手コーチは「抑えをできる状態にはならなかった。本人も焦りはあったと思う。もう一度、つくり直し」と話した。

 通算234セーブを誇るサファテが開幕絶望となり、昨年途中から守護神を務めた森が、今年も9回のマウンドを担うことになる。この日の広島戦でセーブを挙げた森は「デニスには“早く戻ってきて”と話した。自分はやることをしっかりやるだけ」とサファテ不在の救援陣をけん引する構えを示した。

続きを表示

2019年3月24日のニュース