輝星、バット拾う姿に成長の跡 転機は高2夏の敗戦

[ 2019年3月13日 05:30 ]

春季教育リーグ   日本ハム5-0楽天 ( 2019年3月12日    鎌ケ谷 )

7回1死一、二塁、橋本をニゴロ併殺打に仕留め、へし折ったバットを返す吉田輝(撮影・尾崎 有希)
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 日本ハム・吉田輝は楽天・橋本のバットをへし折った後、バットをボールボーイに渡す姿があった。心も大きく成長してきている。

 金足農でバッテリーを組んだ捕手の菊地亮は「(1、2年の頃は)エラーをすれば吉田に怒られるので、みんな怖がっていた」という。変わったきっかけは2年夏の秋田大会決勝の明桜戦の敗戦。5回2/3を5失点で敗れ「自分のせいで負けた」と痛感。そこから「エラーはそこに打たせた自分が悪い」と周囲のことを考えられるようになった。

 2月の沖縄県国頭村で柿木とともに同部屋だった2学年上の捕手の郡(こおり)は「クールな感じかと思ったら“壁”を感じない、やんちゃなやつだった」と驚く。どんなに調子の悪い日でも、報道陣に対応して冗談を飛ばすなど、心のゆとりを常に保つ。公式戦に入っても、結果に一喜一憂しない大人の吉田輝を見たい。 (日本ハム担当・武田 勇美)

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2019年3月13日のニュース