楽天・岸5回1失点 則本離脱で大黒柱の自覚「みんなで頑張っていく」

[ 2019年3月9日 05:30 ]

オープン戦   楽天7―1阪神 ( 2019年3月8日    倉敷 )

5回1失点の投球を見せた岸(撮影・大森 寛明)
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 責任と自覚が67球に詰まっていた。楽天・岸は国内球団と初対戦となったが5回を2安打1失点、無四球にまとめた。「全体的にコントロールは納得のいくものだった」と満足げに話した。

 2安打で1点を失った3回以外は一人の走者も許さなかった。初実戦で3回無失点だった2月28日の台湾・ラミゴとの練習試合では、ほぼ直球とカーブで投球を組み立てたが、この日はスライダーも解禁した。「直球もカーブも良かったし、意外とスライダーも良かった」と納得の表情。開幕投手に内定している右腕の投球に、平石監督も「信頼は変わらない」と目を細めた。

 則本昂が右肘手術を受けることが発表された直後の登板だった。先発陣の柱として、より大きな期待がかかる。「ノリ(則本昂)が一番悔しいでしょうから。戻ってきた時に、あいつが無理しなくていい成績や順位でいることがベスト。みんなで頑張っていくしかない」と自覚を口にした。

 今後は2度のオープン戦登板を経て、3月29日の開幕・ロッテ戦(ZOZOマリン)に向かう。「(2安打を)打たれた球は甘くなった球。そこはしっかり意識を持って投げたい」。則本昂の長期離脱を嘆いてばかりはいられない。岸はチームを勢いに乗せる投球をしていくだけだ。 (重光 晋太郎)

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2019年3月9日のニュース