DeNA飯塚、ローテ前進!火災報知機に動揺も「落ち着け。集中切らすな」

[ 2019年3月7日 05:30 ]

オープン戦   DeNA2―5中日 ( 2019年3月6日    小牧 )

力投する飯塚(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 突然、火災報知機の警報が小牧市民球場に鳴り響いた。2回2死一塁の場面。スピーカーから「スタンドで火災発生!」の自動アナウンスと警報音が繰り返され、試合は中断した。球場全体が騒然とする中、マウンド上のDeNA・飯塚も動揺を隠せなかった。

 「落ち着け。集中を切らすな」。飯塚は自分に言い聞かせた。昨季、わずか1勝だった5年目の右腕にとって、開幕ローテーション入りをつかむための大事な先発マウンド。ハプニングで心を乱されたくはなかったが、けたたましい警報音は鳴りやまなかった。

 球場警備に当たっていた愛知県警の警察官らが調査の末、火災は起きていないことを確認。8分間の中断後、誤報のアナウンスとともに試合は再開した。飯塚は対戦途中だった渡辺を直球で中飛に仕留め、この回を無失点で切り抜けた。

 ハプニングを乗り越え、5回4安打2失点。先発の役目を果たすイニングを投げ切った。チームスコアラーのスピードガンでは直球は全て144キロ以上で自己最速にあと1キロに迫る150キロを計測。今季から2段モーションの新フォームに取り組み、球速も上がっており「軸足に(体重を)ためて投げられた」と手応えを口にした。

 ラミレス監督も「びっくりした。初めてだ」と驚いたハプニングは、客席の小学生が誤って警報ボタンを押したためと判明。「5回投げ切れたことが収穫」と、飯塚が見せた安どの表情が印象的だった。 (君島 圭介)

続きを表示

2019年3月7日のニュース