DeNAラミ監督“プレ開幕戦”で大胆データ野球 内野右寄りシフトで封じた

[ 2019年2月24日 06:35 ]

オープン戦   DeNA8―4中日 ( 2019年2月23日    北谷 )

ガックリと引き揚げる与田監督(手前)と対照的にナインをハイタッチで迎えるラミレス監督(撮影・椎名 航)
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 2回1死。左打席にアルモンテを迎えると、DeNA内野陣が大きく動いた。三塁・宮崎が三遊間の中央、遊撃・大和が二塁ベース後方、二塁・ソトは一、二塁間へ。極端なシフトだったが、アルモンテの打球はソトの前へ転がった。通常の守備位置なら右前へ抜けていたゴロでアウトを稼いだ。続く左打者・高橋の中前へ抜けようかというゴロも、大和が封じた。

 打球データを基にした戦略で、ラミレス監督は「今年から取り入れ、成果が出ている。今は練習するいい機会で、今日も2死が取れた」と満足げ。21日のヤクルトとの練習試合では西浦、山田哲の右打者に対してシフトを敷いていた。データ分析を行うチーム戦略部は詳細について「秘密です」と多くを語らなかったが、永池恭男内野守備・走塁コーチは「データを出してくれるので、傾向が出ている打者にやろうということ。今日もハマった」と説明した。

 シーズンでも取り入れるかどうかは現段階では未定だが、オープン戦初戦で見せた「ラミレスシフト」。3月29日開幕戦を戦う中日相手の「前哨戦」で、バッチリ決まった。 (町田 利衣)

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2019年2月24日のニュース