広島 初の対外試合 19年型打線いきなり爆発 誠也「長野さんのスタイルも頭に入れていきたい」

[ 2019年2月19日 05:30 ]

練習試合   広島8―0KIA ( 2019年2月18日    コザしんきん )

初回1死一、二塁、先制3ランの4番・鈴木(1)を迎える2番・菊池(左)、3番・長野 (撮影・中村 与志隆)
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 沖縄市で春季キャンプ中の広島は18日、今春チーム初の対外試合となる韓国KIAとの練習試合で、2019年型の新オーダーが機能した。1、2番に田中広、菊池涼、4番に鈴木が座るのは昨季と不動。丸が抜けた3番には、丸の人的補償で加入した長野がそのまま入った。

 この新打線がいきなり機能した。初回1死から菊池涼が中前打で出塁すると、長野は初球の直球を中前にはじき返した。「キク・チョー」の連打で一、二塁として、打席に4番・鈴木。2ボール2ストライクから真ん中付近の直球を捉えた打球は、右方向に強く吹く風にも乗って、右翼席へと放り込む先制の3ランとなった。「練習でできている自分のスイングがまだできていない。変化球も目を慣らしていかないと」と、練習試合の一発ぐらいでは満足しない。それよりも、昨季の3番打者との違いに関心が向いた。

 「丸さんは初球を振る打者ではなかったので、“まだだろうな”と思って見ていた。だけど、長野さんの1打席目は初球を打っていた。これからは長野さんのスタイルも頭に入れていきたい」

 2回には、菊池涼が四球で出塁しながら、長野が2ボール2ストライクから遊併殺。長野、鈴木らは2打席で交代し、長野は「僕のことはいいですよ」と多くを語らなくても、鈴木は「(同じ右打者として)配球が参考になることもあると思う」と、“新3・4番コンビ”の効果を実感した。

 16年からのリーグ3連覇の間に、丸が3番以外で出場したのは1試合しかない。余儀なくされた打線再編は、今春の大きなテーマとなる。東出打撃コーチは、「打順は4番以外は本当に決めていない。それ(3番・長野)もあると思う。投手によってはジグザグ打線もいいだろうし」と、実戦を重ねながら最善策を探る。いずれにせよ、この日の新オーダーの威力が確かなことは、早くも実証された。(河合 洋介)

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2019年2月19日のニュース