巨人メルセデス「大和魂」見せた!打球すね直撃も 再登板後5K

[ 2019年2月8日 09:30 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月7日 )

ゲームバッティングで重信の打球を左すねに受けるメルセデス(撮影・森沢裕)
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 打球が左すねを直撃した。あまりの痛さにしゃがみ込む。シート打撃に登板した巨人・メルセデスは最初の打者・重信に2球目を打ち返され、「弁慶の泣き所」を痛打した。

 一度はベンチに下がった。「無理しないでいいと言われた」という。それでも、投げ続けたかった。「トレーナーに診てもらって、骨に異常はないと言われたので」。高田が打者5人に投げる間にキャッチボールで状態を確認。そして、再びマウンドへ走った。その姿は宮本投手総合コーチを「大和魂を持っている」とうならせた。

 この日のシート打撃は1ストライクから始める決まり。投手有利を生かし、テンポよく直球、スライダーをコーナーに決めて5三振を奪った。打者12人で安打は重信に食らった強襲打だけだった。

 痛いなんて言っていられない。昨季途中に育成から支配下選手契約を勝ち取り、7月から先発の一角として5勝。ただ、今季はクックとビヤヌエバが新加入し、外国人4枠を巡る争いは激化した。

 現状では昨季から在籍するゲレーロ、ヤングマンを合わせた5人の争い。ウイルス罹患(りかん)で来日が遅れているマシソンも、戻ればそこに加わる。原監督の構想では4枠の投手と野手の配分は「2―2」、もしくは「3―1」だ。宮本コーチが「野手には申し訳ないけれど、頂きますよ、その1枠」と言えば、メルセデスも「先発ローテ入りを目指している。10勝したい」と意欲。11日の紅白戦で再び快投を見せる。(青森 正宣)

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