「江越改造計画」が始動「遊びの中でバットに当てる感覚を養えないかと」

[ 2019年2月6日 05:30 ]

阪神・春季キャンプ ( 2019年2月5日 )

清水ヘッドコーチ(左)と特殊球を前に話し込む江越(右奥は矢野監督)(撮影・山口 和洋)  
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 宜野座ドームで「江越改造計画」が始動した。全体練習終了後、マシン打撃を行っていた阪神・江越を清水ヘッドコーチが呼び寄せ、特殊な練習に移行した。

 珍しい光景だった。ピンポン球とほぼ同じ大きさのスポンジボールと、同サイズのプラスチックボールを、清水コーチが約3メートルの至近距離から投げ、江越が打ち返す。簡単に見えるが、風の抵抗により不規則な変化をするため捉えるのが難しい。江越は時々空振りしながらも、極小ボールになんとか食らいついていった。

 すると、近くで見ていた矢野監督が緊急参戦した。最初の2球を空振りするなど悪戦苦闘し、「難しいな!」と声を上げたほど。発案者の清水ヘッドが、練習の意図を明かす。

 「(江越は)真面目すぎて、普通の練習になると、フォームとかを意識しすぎてしまうから。遊びの中で、バットに当てる感覚を養えないかと」

 江越はこれまでも打撃の確実性を少しでも高めるという課題に向き合ってきた。ユニークなメニューに取り組むことは、ズバ抜けたポテンシャルを解放するための1つの手段というわけだ。江越は明るい表情で「楽しさがある中でしっかり練習できた。ヒントにしてやっていきたい」と、手応えを口にした。(巻木 周平)

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2019年2月6日のニュース