筋トレ漬けの日々を送った広島 中崎「2イニング、連投をできるような体づくりはしている」

[ 2019年1月16日 05:30 ]

ノックを受ける中崎(撮影・奥 調)
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 広島の合同自主トレが15日、廿日市市内の大野練習場で始まった。大瀬良、会沢など一部主力に、新人8選手を含む37選手が参加。中崎翔太投手(26)は、昨季終盤の失速を反省し“フル回転仕様”の体作りに着手していることを明かした。ウエートトレーニングの回数や種類を増やすなど筋トレ漬けの日々。連投や回またぎにも耐えうる肉体改造に励む。

 昨季終盤の屈辱が、体をいじめ抜く礎になる。リーグ優勝決定時まで無敗を誇っていた中崎は、ラスト3試合で2敗。シーズン前に掲げていた無敗がかなわなかった原因を突き止めた。

 「昨年は筋肉量を増やすということをやって、実際に増えたのはよかった。ただ、シーズン中は試合をやりながらのトレーニングの中で、(筋肉量を)高いところで維持はできなかった。それが昨年の終盤の失速につながった……」

 昨季は、8月までセーブ数はリーグトップながら、最終的にトップのDeNA・山崎に5セーブ差を開けられた。8月には一時防御率が3点台に乗るなど、シーズン終盤に安定感を欠いたのは事実。「強度を上げて、筋肉量を今から高いところで維持できるように」とさらなる肉体改造に着手した。

 1月上旬からは塹江とともに、三重の施設を訪れて自主トレを実施。早朝から体幹、肩、上半身、下半身……と全身の筋トレ漬けの日々を送った。「ウエートも体幹も練習メニューを増やした。回数を去年よりも増やして、重さも変化をつけた」。さらに、肩甲骨の動きなど体の仕組みも勉強。「短期間で筋力はアップしない」と謙そんするも確実にパワーアップしている。

 進化の先には、“フル回転仕様”を見据える。「休まないといけない日を作らないようにしないといけない。連投は常にできるようにと考えている。チーム方針で5連投とかはないけど、連投をできるに越したことはない。2イニング、連投をできるような体づくりはしている」。昨季のチーム方針は3日連続登板が最大。回またぎも1度しかなかったものの、“リミッター解除”できる下地ができ上がれば大きい。

 「キャンプでは去年と違う体を作って、それを継続していく」

 失速はもうゴメン。赤ヘル黄金期を支える守護神は、進化の余地がまだ十分にある。

(河合 洋介)

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2019年1月16日のニュース