広島・野間、長野と共闘宣言 全試合出る「今年は大事な1年」

[ 2019年1月11日 05:30 ]

気合十分に打撃練習をする野間
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 広島・野間峻祥外野手(25)が10日、広島市南区のマツダスタジアムで自主トレを公開し、今季目標に全143試合出場を掲げた。巨人から長野が人的補償で加入し、し烈を極める外野の定位置争い。「自分にもプラス」と前向きに受け、チーム内競争を勝ち抜く意気込みだ。真価が問われる5年目。レギュラーとして一本立ちを誓っている。

 本拠地に隣接する屋内練習場に快音が響き渡った。緩めに設定したマシン相手の打撃練習。真剣な表情で取り組む野間の顔から、大粒の汗がしたたり落ちる。ほぼ無休で「時間の許す限りバットを振ってきた」今オフ。目指すものは明確だ。

 「今年は大事な1年になる。レギュラーとして開幕から全試合に出られるように、春季キャンプからアピールしないといけない」

 昨季は出場126試合で打率・286、5本塁打、46打点。丸が故障離脱したシーズン序盤の“好機”を逃さずスタメンに定着し、念願の規定打席を初めてクリアした。4年目にして開いたレギュラーへの扉。今季に懸ける思いは当然強い。

 「去年試合に出してもらい、周りの目は少しずつ変わっていると思う。2年前と同じでは、(昨季の成績が)たまたまと思われる」

 課題は明白だ。出場98試合で打率・189に終わった17年。守備走塁は一級品だけに、いかに打つか…に定位置獲りの成否が懸かっている。それも速球。その対策に、昨秋キャンプではあえて真逆の緩めのボールを打つ練習に時間を割いた。

 「速球を打つには、緩い球に対して早めにタイミングを取り、しっかりつかまえて打つ感覚が大事なので」

 球団は先ごろ、巨人にFA移籍した丸の人的補償として長野の獲得を発表。外野ならどこでも守れる実力者であり、強敵だけに、一報を耳にした際は「アーッと思った」と苦笑する。それでも気持ちは既に切り替え、前向きに受け止める。

 「スゴい選手だし、自分にもプラスになることが多いと思う。いろいろ話を聞きながら吸収していきたい」。定位置争いはし烈を極めるが「センターで勝負したい。負けないように頑張りたい」と、挑戦状を叩き付けることも忘れなかった。

 新年は、兵庫県三木市の実家近くにある神社へ。初めて参拝した昨年は、才能のつぼみが開いた。ゲンを担いだ2年連続の初詣。野間は今季、レギュラーとして大きな花を咲かせるつもりだ。(江尾 卓也)

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