斎藤佑 元同僚の決断に号泣のワケ「止められなかったことへの悔しさ」

[ 2019年1月4日 00:00 ]

早実時代の斎藤
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 日本ハムの斎藤佑樹投手(30)が3日放送のTBSドキュメントバラエティー「消えた天才 新春3時間SP」(後9・00)に出演し、かつてのチームメートを思い、号泣するシーンが放映された。

 06年夏に斎藤は早実のエースとして田中(現ヤンキース)擁する駒大苫小牧と決勝引き分け再試合の激闘を演じて優勝。“ハンカチ王子”としてフィーバーを巻き起こした。当時のチームメートの現在を紹介する企画で、斎藤が涙したのは一緒に早大野球部に進んだものの、1年で退部した同僚への思いを語る場面だった。

 その同僚とは早実では「5番・左翼」でレギュラーとして活躍した船橋悠さん(30)。斎藤は「センスがあって野球を心から楽しんでいるみたいな選手。僕が求めていた仲間の理想像だったので、一緒にプロに入りたいと思っていた」。船橋さんは斎藤や田中らとともに高校日本代表にも選出された逸材。しかし、「プロになろうと思ったが(早大進学後に)全然無理だなとすぐ感じた。一番は実力が足りない。4年間やったとしてもドラフトに指名される選手ではない」と退部を決断した理由を明かした。

 それでも斎藤は当時を振り返り「凄いショックでした。一緒に野球をやろうと僕が強く思っていただけに…。自分が止められなかったことへの悔しさ」と才能を認めればこそ、慰留できなかったことを涙ながらに悔やんだ。

 船橋さんは27歳の時に転職支援会社を設立し、現在は代表取締役として活躍。斎藤の涙に「斎藤が涙しているのは甲子園で優勝した時ぐらい。そこまで思ってくれていたのかと」と感謝。全国の頂点に立った夏を思い出し「12年前の熱い気持ちで頑張れている。甲子園の優勝があったからこそ、その気持ちで経営しているぐらいの感じ」と早実時代の栄光が、現在も原動力になっていることを強調していた。

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