輝星と夢のタッグ?日本ハムがなまはげ獲りへ 秋田のスター共演だ

[ 2018年12月17日 06:10 ]

なまはげのお面を手にポーズを決める吉田
Photo By スポニチ

 またも大物獲りに動く!来季に3年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指す日本ハムが、ドラフト1位の吉田輝星投手(17)の地元である秋田県の来訪神「なまはげ」をリストアップしていることが16日、分かった。獲得できれば前台湾・ラミゴの「大王」こと王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)、前オリックスの金子弌大投手(35)に続く大きな戦力補強となる。

 ドラフト1位の吉田が札幌ドームのマウンドに立ち、なまはげも場内を盛り上げる。来季はそんなシーンが見られるかもしれない。3年ぶりの優勝を狙う栗山監督は「一日契約でもいいから来て盛り上げてほしい」とラブコール。球団関係者も「来ていただけるのであれば、どういう形があるのか模索していきたい」と「調査」していることを明かした。

 秋田県男鹿市で神の使いとされるなまはげは、大みそかの夜に藁(わら)を羽織って姿を現し、厄災を払うために「悪い子はいねがー?」、「泣ぐ子はいねがー?」と言いながら子供のいる家庭を中心に練り歩く。モチーフとした商品や土産品も多く、地元の活性化にも大きく貢献。11月下旬にはユネスコの「世界無形文化遺産」に登録されることが決まるなど、同県を代表する「スター」だ。

 発端は黄金新人の入団だった。今夏の甲子園で秋田県勢として103年ぶりに準優勝し、全国に「金足農旋風」を巻き起こした吉田輝を今秋ドラフト1位で獲得。同県民のファンクラブ新規入会者が急増するなど、早くも入団効果が出ている。そこで同県とのパイプをより強固にするため、なまはげに注目。協調性があるかは未知数ながら、今年からメインマスコットとなったキタキツネのフレップやエゾリスの女の子であるポリーと協力して、ファンを盛り上げることを期待している。

 今季は夏場まで西武、ソフトバンクと優勝争いを演じたものの、9月以降の終盤に失速して3位。CSファーストSでもソフトバンクに力負けした。「泣ぐ子」はいないが、チームには発展途上の若手が多い。主将で4番の中田にも負けない迫力のある風貌を持ち、怠け者を懲らしめるといわれているなまはげが加入すれば、チームはぐっと引き締まる。

 他球団と比べて補強費は限られているが、球団はなまはげに対して複数年契約も視野に好条件を用意する可能性もある。3年ぶりのV奪回に向け、「ラストピース」が加わる。

 ▽なまはげ 秋田県男鹿市などで大みそかの夜や2月に行われる民俗行事。数人の青年が蓑(みの)、仮面などで鬼の姿をし、木製の大包丁などを持って家々を訪れ、子供の怠惰を戒める。山の神さまなどの化身とされる。11月29日にユネスコはなまはげなど8県10件の行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると決定した。

続きを表示

この記事のフォト

2018年12月17日のニュース