広島・大瀬良 開幕投手名乗り!新エースの自覚、初の大役へ意欲

[ 2018年12月9日 05:30 ]

テレビ収録でマジックアイランドビーチを訪れてヨガ体験をする大瀬良
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 広島は8日、優勝旅行先のハワイから広島に帰国した。今季、リーグ最多勝と勝率第1位の2冠を獲得した大瀬良大地投手(27)は、自身初となる開幕投手に意欲を示した。緒方孝市監督(49)は、開幕投手の白紙を強調して、争奪戦を期待。最有力の右腕は、さらなる成長を遂げて大役を勝ち取りに行く。

 最多勝の実績を考えれば、開幕投手最有力だろう。それでも控えめなのは、謙虚な大瀬良ならではだが、確実に大役への気持ちは芽生えている。

 「まだ目標設定ができているわけではないけど、段階を踏んで良いものを出して行ければ、少しはチャンスがあるのかな。まあ、それ(開幕投手をやりたい気持ち)がなかったら、先発投手としてはダメだと思う」

 2年ぶりのハワイで、開幕投手への思いをチーム一番乗りで口にした。昨オフは新たな投球フォームに取り組むために広島に居残って、優勝旅行には参加しなかった。2年前は先発登板が1試合のみ。「一昨年は全然貢献できずに来させてもらったので、やっぱりその時とは違う気持ちでいます」。今季は“新エース”として15勝をあげて、ようやくハワイを存分に満喫した。だが、来季を想像すれば、とても楽観的にはなれない。「むしろ、不安の方が大きい。いろいろ研究されて苦しくなるんだろうなと思っている」と気を引き締め直す。

 「いかにそこを上回って、成長してシーズンを迎えられるかが大事だと思う。全体的なレベルアップ。真っすぐも変化球もコントロールも、まんべんなく高めていきたい」

 ハワイにもグラブとトレーニングウエアなどを持参して、軽めの調整は続けた。今後は昨オフと同様に、ドジャース・前田との合同自主トレには参加せず、単独でトレーニングを行う予定だ。

 「継続して良いものが出ていたと思うので、やっていることの段階を少しずつ上げていきながら、良いものを出せるようにしたい」

 春季キャンプ序盤の調整法は一任されているものの、「キャンプに入ってしっかりとアピールできる体と心を作るのが一番」と気合も十分だ。優勝旅行から帰国し、休息も終了。開幕投手争奪戦に向けて、闘志は早くも着火している。(河合 洋介)

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