阪神・福留に“やり過ぎ禁止” 山崎武司氏から“長寿”の秘けつ伝授

[ 2018年12月6日 08:46 ]

笑顔でラウンドする福留(撮影・椎名 航)
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 阪神の福留孝介外野手(41)が5日、岐阜県内のゴルフ場で開催された「山崎武司チャリティーゴルフコンペ」に参加。45歳シーズンまでプレーした山崎氏から長寿の秘けつとして“やり過ぎ禁止”を厳命された。中日時代から慕う兄貴分からの言葉に呼応し、アクセルとブレーキを使い分け、まだまだユニホームを着続ける。

 「練習の虫」は自他ともに認めるところ。ストイックに野球に取り組んできたことが、今の輝かしい実績につながっている。ただ、福留とて人間。年齢とともに体力やケガの回復力が落ちていくことは避けられない。それだけに45歳まで現役でプレーした兄貴分の言葉が心に響いた。

 「成績は福留なら普通だけど、目立っちゃうよね、タイガースの現状だと。3割30発を打てればいいけど、これからは大事なところの一本が求められる。普通にやれば45歳までね、抜かれそうだしね(笑い)。ただ、ケガしてしまうとパッと終わってしまうことがあるんで、孝介の場合はやり過ぎないこと。どうしてもやり過ぎるところがあるんで」

 福留の中日入団当初からハワイでの自主トレをともにし、その性格や練習姿勢を熟知する山崎氏。自身の経験を踏まえ「僕も晩年の楽天時代に野村のオヤジ(監督)に“頭だよ”と言われた。そういうことを孝介もやってくれれば、これからの最後の伸びしろになってくる」と、体よりも頭で戦えばいいと助言を送った。

 伝え聞いた福留も、そのつもりだ。時には気持ちにグッとブレーキをかけ、1年間戦い抜くことを常に最優先に考えている。

 「知っている人たちがこれだけ長くやっているんで、そこに負けないように。やり過ぎてケガをしてできなくなるというのはね。手を抜くわけじゃないけど、自分の体と相談しながらやっていかないといけない」

 今後は米国などで単身での自主トレを予定。やるべきこと、やり過ぎてはいけないことは十分に承知している。尊敬する兄貴の金言を胸に、華々しいキャリアに、さらに上積みしていく。(山添 晴治)

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2018年12月6日のニュース