DeNA東“MAXアップ”で康晃超え 球団2年目最高の5550万円

[ 2018年12月6日 05:30 ]

316本のバナナを前に喜びの会見を行う東(撮影・西川祐介)
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 バナナパワーで大幅昇給を勝ち取った。DeNA1年目の東克樹投手(23)が5日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4050万円増の年俸5550万円でサインした。11勝を挙げ、入団時の目標だった新人王のタイトルを獲得。2年目の年俸ではプロ野球歴代9位、球団史上最高額となった。

 会見場に積まれた316本もの大量のバナナに、東の表情が緩んだ。イニング間にバナナを食べて栄養補給し、乗り切った1年目。その総決算の交渉を終え「270%アップです。バナナで言うと17万本ぐらいですね」と無邪気に笑った。

 球団で過去の2年目の最高年俸は、15年にプロ野球新人セーブ記録を塗り替えた山崎の5000万円。これを更新するだけでなく、球界でも歴代9位にランクインした。11勝、リーグ2位の防御率2・45を記録して新人王。金運アップの願いを込めて、グラブの内側に金色の「うんちマーク」の刺しゅうを入れているが「あのうんちにはパワーがあるのかな」と口にした。

 おまじない効果もあっての大幅増。喜びながらも、浮かれることなく新たな目標を打ち立てた。「最高勝率のタイトルを獲りたい」。今季は勝率・688をマークしたものの規定の13勝に達せず、15勝を挙げた広島・大瀬良が・682で最高勝率のタイトルを受賞した。球団で最高勝率に輝いたのは97年の三浦大輔(10勝3敗)が最後。13勝以上の規定が設けられる前だった。「13勝以上のしばりがなければ楽なんですけど…。だから13勝が目標」と言い切った。

 2年目で初の開幕投手も狙う。「開幕戦で投げる投手はチームの顔。そういう投手になりたい」。すでに石田と浜口の先輩左腕2人が名乗りを上げているが、その争いに割って入るつもりだ。

 「もぐもぐタイム」は来季も継続する考えだ。「2年目のジンクスは信じないです。本当に良い投手は2年目も活躍する。ベイスターズファンだけに知られる選手で終わりたくないので」。1メートル70と小柄だが、野望のスケールは大きい。 (重光 晋太郎)

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2018年12月6日のニュース