阪神・矢野監督 実りの秋「90点」 投手MVPに望月!浜地!才木!

[ 2018年11月19日 05:30 ]

梅野(手前)の音頭で手締めを行う(左から)藤谷、浜地、才木、矢野監督、望月(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は18日、高知県安芸市での秋季キャンプを打ち上げた。近年では珍しく雨の影響を1日も受けなかった晴天のみの18日間。矢野燿大監督(49)が就任初のキャンプを高得点で総括した。

 「90点ぐらいじゃない。天気が100点で。どこまでいっても100というのは、なかなか出せない。ただ、すごくいいキャンプを送れたと思います」

 練習の量よりも質を求めた。「指示待ち族」を撲滅して、「野球脳」を鍛えることを徹底。実戦練習はすべてノーサインで、選手に考えさせることを重視した。矢野イズムも「浸透してきているとも思います」と手応えが残る。また、初の対外試合となった17日の韓国LG戦では若虎たちが投打で奮起。2本塁打を含む15安打15得点で成功率100%の8盗塁を誇って見事に初陣を飾った。

 「(野手は)全員かなと思っています。ピッチャーは望月、浜地、才木」

 キャンプ恒例のMVP。シ烈なアピール合戦となった野手は全員を指名したが、投手は3人の名前を挙げた。「3人ともエースになれるぐらいの能力はあると思っている。(投球内容も)成長を感じてます。沖縄には連れて行くと思う」

 正式決定は来年1月のコーチ会議になるが、秋の成長度から当確ランプを灯してもかまわない。いずれも高卒で、来季が4年目の望月と、3年目の浜地と才木。「投手王国というような素材はそろってきている。近い将来、それをやっていけるようにね」と夢は大きく膨らんでいく。

 この3人が中心となる先発陣…。さらに野手全員としたこの安芸組の中から競争を抜け出して福留、糸井、鳥谷を押しのけてスタメンに名前を連ねたら、阪神の未来は明るいものになる。確信…まではなくても、ひょっとするかもの思いを胸に、矢野監督は帰阪した。

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2018年11月19日のニュース