FAオリ西 阪神の誠意伝わった 16日初交渉の評価に「ありがたい」

[ 2018年11月19日 05:30 ]

舞洲で自主トレした西
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 国内フリーエージェント(FA)宣言したオリックス・西勇輝投手(28)が18日、16日に初交渉した阪神について初めて言及した。大阪・舞洲の球団施設で約2時間半、汗を流した後、阪神から投げかけられた「非常に好青年」などの評価に対し、こうべを垂れた。

 「難しいですね(阪神との交渉について)話すのは…。(阪神側の評価は)ありがたいとは思いますね、そういうことを言ってくださるのは。でも、本当に、この時期なので、そっとしておいてください。しっかり悩んでいきたいと思います」

 渦中の男は慎重に言葉を選び、続けた。

 「(決断する決め手は)何も決めていないです。フィーリングと思っているので。決めるのは自分ですし、あとは家族と相談して、しっかり決めたいなと思います。(決断の)期限も決めないです。あせっても仕方がないですし。気持ちよくキャンプを迎えられるように、しっかり選択したいと思います」

 西が悩める胸中を吐露していた頃、大阪から遠く離れた高知・安芸では、阪神の秋季キャンプが打ち上げられた。本格化するFA戦線へ向け、交渉役の谷本修球団本部長は「やることがいっぱいあります。幸せなことです。(西側と連絡は)取っていません。これからです」と静かに闘志を燃やした。さらに別の球団幹部は「とりあえず今は連絡待ちの状況でしょう。もちろん機会があるなら、もう一度、話をさせてもらうことになると思う」と、近日中にも西に再アタックする方針を示した。

 18日間の秋季キャンプが終わり、矢野監督が直接出馬する態勢も整った。すでに指揮官は西がFA宣言選手として公示された14日、球団に出馬を要請された場合は「もちろん、それは行くよ。それで前に進むという感じがあれば、喜んで行かせてもらうよ」と話していた。

 16日の西との初交渉は約30〜40分の限られた時間の中、谷本球団本部長が矢野阪神の野球観を伝え、「相通じる部分が多かった。非常に好青年という印象を持ちました」と好感触を得た。近日中の実現を目指す第2回交渉では指揮官が自らテーブルに着き、「真っ向勝負」で西を口説きにかかる可能性も十分ある。ソフトバンク、DeNA、オリックスなどとの争奪戦。虎は一歩も引くことなく、真っ向勝負で臨む。

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2018年11月19日のニュース