ソフトB柳田、MVPもう一度!CSファイナルとダブルなら史上初

[ 2018年11月3日 08:30 ]

日本シリーズ第6戦   ソフトバンク―広島 ( 2018年11月3日    マツダ )

大勢のファンが待ち構えるなか広島駅に到着した柳田(撮影・大森 寛明)
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 歓声と悲鳴が飛び交った今シリーズ1号のサヨナラ弾から一夜明けた2日の正午すぎ、ソフトバンク・柳田は穏やかな表情を浮かべ、広島へ向かう博多駅に姿を見せた。

 「ここまで来たら日本一。チームを引っ張って、へとへとになるまで頑張りますよ」

 3勝1敗1分けと王手をかけて臨む3日の第6戦で誓ったのはフル回転だ。「4番として打点は重要ですが、試合の流れで役割は変わる。足を使い、一つでも先の塁を目指したい」。今季は自己最多36本塁打&102打点を放ったが、回の先頭で迎える場面も出てくる。リーグ1位の出塁率・431に21盗塁の俊足でチャンスメークもやる考えだ。

 14、15、17年と3度の日本一。「経験させてもらって思ったのは、普段通りやって、どんなことが起きてもみんなでカバーすることが大事だと思う」。だから短期決戦は「個」ではなく「和」を強調する。その点では工藤監督も「マツダのファンの熱気は凄い。この一戦にかける思いでやらないと逆に広島を勢いづける」と結束力の重要性を説いた。

 第5戦で今シリーズ初本塁打を放って打率・278、1本塁打、4打点。CSファイナルSも4、5戦に2試合連発で追い込んでMVPを獲得した。2本塁打6打点のデスパイネは、左膝痛で第5戦を欠場しており、過去誰も成し遂げたことのないCSファイナルステージと日本シリーズのMVPダブル受賞も現実味を帯びる。

 「無理でしょう。そんなに人生うまくはいきませんよ」。柳田は笑い飛ばしたが、宣言通りに全てを出し尽くした先には日本一とともに最高の栄誉が、ついてくる。(福浦 健太郎)

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2018年11月3日のニュース