大江です!原新監督に猛アピール 巨人が12球団最速紅白戦

[ 2018年11月2日 05:30 ]

巨人紅白戦   紅組2―5白組 ( 2018年11月1日    サンマリン宮崎 )

巨人紅白戦で力投する紅組の先発・大江(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 巨人は1日、原辰徳新監督(60)が指揮する宮崎秋季キャンプの2日目に初の紅白戦を実施した。2年目の大江竜聖投手(19)が紅組の先発として3回を1安打無失点に抑え、猛アピール。左腕が手薄なチームで、来季の開幕ローテーション入りを目指していく。

 唯一、走者を背負った場面でも、大江は非凡なセンスを示した。3回2死一塁。絶妙なタイミングで一塁走者・吉川大の飛び出しを誘い、けん制で刺した。1軍登板なしの19歳左腕が、初めて登板を見た原監督を「真っすぐの強さはいいものがある。けん制なんかも上手だしね」とうならせた。

 原巨人最初の実戦。12球団でどこよりも早い来季に向けた初実戦で先発を託された。同じ左腕の先輩、白組先発・田口との投げ合いで3回2死まで完全投球。9番の吉川大に中前打を許したが、けん制で仕留めた。

 「(田口に)メチャクチャ競争意識はあった。持っている力は出せた」

 指揮官もほれた直球のこの日の最速は142キロ。カーブも決まり、初回2死では立岡を109キロで空振り三振させて「カーブは凄く良かった」と自信を深めた。「思った通り。投球も堂々としていた」と原監督。来季先発枠争いにも「そうですね」と期待を寄せた。

 大江は同じ16年ドラフト組で同い年の高田と2年間、2軍で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。今季はイースタン・リーグ開幕投手を務めたが、シーズン途中に状態が降下。高田が11勝で同リーグ最多勝となり、1軍デビューもしたのに対し、2軍で3勝7敗、防御率4・58と課題を残した。「僕は経験も結果もない。紅白戦や実戦では結果を求めていきたい」と言う。

 チームの左腕は今季の勝ち頭が今村と吉川光。6勝にすぎなかった。「右打者の内角にしっかり投げきれなかった」と課題も把握した大江。実戦と鍛錬を繰り返し、春への土台をつくる。 (川手 達矢)

 ▼巨人・田口(白組で3回を1安打無失点)最後に(大江が)ヒットを打たれてくれて安心した。競うというより常にリードしていないといけない。

 ◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年(平11)1月15日生まれ、神奈川県出身の19歳。二松学舎大付では1年夏、2年春と2季連続甲子園出場。2年春は松山東(愛媛)に16奪三振と快投を見せたが、初戦敗退した。16年ドラフト6位で巨人入団。2年間で1軍出場はなく、イースタン通算は30試合で7勝10敗、防御率3.65。1メートル73、80キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月2日のニュース