雄星、ヤンキース浮上!退団濃厚サバシア後釜 球団とポスティング申請時期話し合いへ

[ 2018年10月30日 05:30 ]

キャッチボールの合間に笑顔を見せる菊池 (撮影・大塚 徹)
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 今オフにポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す西武の菊池雄星投手(27)が29日、11月1日に解禁となる日本野球機構(NPB)への申請時期について、球団と会談することを明かした。代理人を務めることが最有力なスコット・ボラス氏(65)も移籍市場に30歳以下の左腕が少ない点をアピール。米メディアではヤンキースの獲得候補に挙げられるなど、争奪戦となる可能性は高い。

 西武第2球場での秋季練習初日を終えた菊池は「3キロ太った」と笑いつつ、ポスティング移籍について近日中にも球団と話し合うと明かした。

 「球団が(近く)その場を設けてくれるのは聞いている。それに感謝しています。そこで具体的な話ができればと思います」

 CSファイナルSで敗退した21日、球団はポスティングによるメジャー移籍を容認。菊池は敗退後初めて公の場に姿を現し、ランニングなどで汗を流した。米移籍について「あそこで投げるという夢は高校時代からの夢。それは今もずっと持っている」と花巻東時代から9年たっても変わらぬ思いを吐露した。

 周囲も来るべき時へ準備を進めている。らつ腕で知られるスコット・ボラス氏は、28日(日本時間29日)のワールドシリーズ第5戦が行われたドジャースタジアムでスポニチ本紙の取材に対応。菊池の代理人を務めるのか、との問いに「(以前)私が大谷に雇われたという報道もあったからね」とはぐらかしつつ、否定はせず。今オフのFA市場については「投手の市場は人材豊富、特に左投手がいい。しかし30歳以下の良い投手となると、そうはいない。限られている」と27歳の菊池の存在を暗に際立たせた。

 ポスティングシステムは昨年11月に日米間でルール改正に合意。申請時期は11月1日から12月5日まで(以前は翌年2月1日まで)と短縮された。FA市場の動きを見ながら、申請時期を極端に遅らせることはできない。

 菊池についてはシーズン中から全30球団が視察。来季、10年ぶりの世界一を目指すヤンキースの地元メディア「NJ・com」は、FAで移籍が濃厚な左腕サバシアの後釜にあたるローテーションの4番手として、獲得候補に挙げている。他にもナショナルズ、フィリーズなど、優勝を狙う重要なピースを求める球団が菊池の獲得に名乗りを上げる可能性が高い。争奪戦のゴングは近いうちに打ち鳴らされる。

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2018年10月30日のニュース