巨人ドラ1高橋 スクリューで「新人王!」 新魔球で自身初の全国大会出場を

[ 2018年10月27日 05:30 ]

投内連係の練習でマウンドに立つ八戸学院大・高橋(撮影・尾崎 有希)
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 巨人からドラフト1位指名を受けた八戸学院大の152キロ左腕・高橋がスクリューを操り、新人王奪取を誓った。26日は27日から始まる明治神宮大会の東北地区代表決定戦を控え、ブルペンに入るなど汗を流した。「新人王が一番、目標にできる。新人の投手として一番良い結果を残せればいい」とルーキーイヤーの目標を「新人王」に定めた。

 武器は生まれ変わった新魔球「スクリュー」だ。右打者の外角低めに沈む球。投げ始めたのは高校2年からだった。精度が安定しないこともあったが「ここにきてだいぶコントロールできるようになった」。秋のリーグ戦が開幕した8月下旬ごろから手応えを感じるようになった。八戸学院大・正村公弘監督の助言が進歩のきっかけ。「少しテークバックを小さくしたことによってコントロールがついた」と分析する。

 スクリューといえば元中日の山本昌。15年の現役引退までプロ32年間で歴代16位の通算219勝を挙げた。巨人にはかつて同じ名字の使い手もいた。1人がV9時代を支えた高橋一三。プロ野球で初めてスクリューを投じたとも言われ、通算167勝を誇る。高橋尚成はシンカーと呼んだが、同種の変化球を駆使して2桁勝利3度。メジャーにも羽ばたいた。習得している投手が少ない球種。自在に操れれば大きな武器になるのは間違いない。

 北東北大学リーグでは、リーグ記録を塗り替える301奪三振をマークした。みちのくの「ドクターK」は自身を1位指名した原監督に「強いチームをつくってきて名の挙がる監督さんだと思う。教わることはたくさんある」と敬意を表した。まずは、明治神宮大会切符を決める。自身初の全国大会出場を手土産に、来春、指揮官に自慢のスクリューを披露する。 (岡村 幸治)

 ☆スクリューボール 投手の利き腕方向に落ちながら曲がる変化球。中指と薬指をそろえてボールを握り、手首を外側にひねることで、浮き上がってから大きく落ちる軌道となる。シンカーと同球種とされるが、一般的に左投手が投げるとスクリューと呼ばれる。メジャー通算373勝のC・マシューソンが開発したと言われる。

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