退任の高橋監督「申し訳ない」と再三口に 時折笑顔も「うれしかったこと…浮かばない」

[ 2018年10月23日 18:07 ]

握手する原新監督(左)と高橋監督 (撮影・大塚 徹) 
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 巨人は23日、都内で記者会見を開き、原辰徳氏(60)の3度目となる監督就任を正式発表した。契約年数は3年。背番号は83に決まった。3年間指揮を執った高橋由伸監督(43)は特別顧問に就任する。

 山口寿一オーナー(61)、原氏とともに会見に臨んだ高橋監督は「非常に悔しい気持ちでいっぱいです」とコメント。「すべて私の責任。本当に申し訳なく思っています」とV逸を謝罪した。

 高橋監督は「辞める覚悟は就任した時から常に持ってきた」とし、責任を取って辞任する意向については「夏場ぐらいから頭の中に出てきた」と説明。「新しい力を作らなくてはいけないという思いは3年間ずっとあった。今年少し出て来てくれたことはうれしい」と岡本らの成長を喜びながらも、うれしかったことについて改めて聞かれると「なかなか勝つことができなかったので、なかなかうれしかったことというものは浮かばない」と無念さをにじませた。

 慶大を出て22歳で着た巨人のユニホームを初めて脱ぐことについては「新たなスタート」としながらも「初めての経験で想像がつかない」と苦笑い。原監督にバトンを渡す来季以降の巨人について問われると「常に勝ちを求められているチーム。これまでいた選手、今年新しく出て来た選手で強いジャイアンツを復活させてほしい」とした。会見中の高橋監督は何度も柔和な笑みを浮かべたが、再三口にしたのは「申し訳ない」。自身の今後については「自分に何が必要なのか、自分が何をしたいのか。時間をかけて考えていきたい」と話すにとどめた。

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