巨人・原監督23日誕生へ “神の足”鈴木尚広氏入閣

[ 2018年10月23日 05:30 ]

23日、巨人・原監督が誕生する
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 巨人は22日、23日に都内のホテルで山口寿一オーナー(61)、原辰徳球団特別顧問(60)、高橋由伸監督(43)の3者が同席して会見を開くことを発表した。来季の監督就任を打診されていた原特別顧問が、この日までに受諾。来季の監督就任と、高橋監督の退任会見となる。また、来季のコーチングスタッフも発表され、球団OBの鈴木尚広氏(40)が1軍外野守備走塁コーチで初入閣する。

 4年ぶりに第3次原政権が誕生する。球団から来季の監督要請を受けていた原特別顧問が、この日までに正式に受諾した。山口オーナー、高橋監督とともに、23日に都内で会見を開く。打診時には「今日のお話の中で“前向きに考えます”ということは申し上げます」と話していた。

 02年から2年間と06年から10年間の計2度の任期12年で、リーグ優勝7回、日本一3度。09年には第2回WBC大会で、侍ジャパンを世界一連覇にも導いた。巨人は4年連続でV逸。山口オーナーは「難しい状況で引き受けてもらう。やはり経験、実績は必要」と次期監督の理想像を語っていた。

 原監督の復帰により、コーチングスタッフも大幅に刷新された。外野守備走塁コーチには球団OBの鈴木尚広氏が初入閣。現役時代から卓越した走塁技術を備え、代走や守備固めとして活躍し、驚異的な盗塁成功率・829を残している。

 鈴木氏への期待は膨らむ。今季のチーム盗塁数61は中日と並んでリーグ5位タイ。1位広島の95盗塁とは大きな差がある。戦力は過渡期。盗塁や送りバントなど、細かい戦術は攻撃を助ける。現役時代には、当時の原監督に才能を見いだされ、代走で積極的に起用された。今後は「監督とコーチ」の関係となって勝利に貢献する。

 その他では吉村禎章打撃総合コーチ(55)が留任。投手総合コーチには宮本和知氏(54)、内野守備兼打撃コーチを元木大介氏(46)が務める。現役時代に小林を自主トレに帯同していた相川亮二氏(42)も、バッテリーコーチとして戻ってくる。また、2、3軍のコーチは「ファームコーチ」でひとくくりとなり、新たに村田修一氏(37)が打撃コーチ、杉内俊哉氏(37)が投手コーチで入閣した。

 高橋監督を含め、異例の15人が退任。大幅な入れ替えで、チームに新たな風を吹き込む。新体制となって最初の実戦は11月8日のエキシビションマッチ「巨人対MLBオールスターズ」となる見込み。打診を受けた際には多くを語らず「それはまた、その(就任会見の)時に」としていた原特別顧問。若大将の第一声に注目だ。 (川手 達矢)

 ◆鈴木 尚広(すずき・たかひろ)1978年(昭53)4月27日生まれ、福島県出身の40歳。相馬では1年秋の東北大会8強が最高。96年ドラフト4位で巨人に入団。08年にゴールデングラブ賞獲得。通算成績は1130試合で打率・265、10本塁打、75打点。1メートル80、78キロ。右投げ両打ち。

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