【伊東勤氏 視点】西武とソフトB 先発“交代”のタイミングで分かれた明暗

[ 2018年10月19日 08:21 ]

パ・リーグCSファイナルステージ第2戦   西武13―5ソフトバンク ( 2018年10月18日    メットライフD )

2回同点に追いつかれ、マウンドで円陣を組む多和田(中央)(撮影・森沢裕)
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 短期決戦の継投は独特だが、この試合も先発投手を代えるタイミングが明暗を分けた。西武は3回までに5失点した多和田を続投させた。第1戦を菊池で落としたことで、多和田を早いイニングで代えられる状況ではなかった。

 結果的に中盤から立ち直ったことが勝利につながったが、流れを変えたのは2点差とされた直後の3回1死二、三塁で松田宣を浅い中飛に打ち取った場面だろう。

 あそこで1点でも奪われていたらベンチも多和田を代えたかもしれない。辻監督が16勝を挙げている右腕を信じ、我慢したことが功を奏した。

 ソフトバンクはミランダを引っ張りすぎた。多和田と違ってストライクとボールがはっきりしていた。ブルペン陣の層は西武を上回っているのだから、2回途中で思い切って代えてもよかった。

 西武の2勝1敗となったが、投手陣を考えればこれで五分かと思う。第3戦で西武打線が千賀を攻略できるかでシリーズの流れが決まるだろう。(スポニチ本紙評論家)

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2018年10月19日のニュース