1軍で見えた課題と手応え 日本ハム・宮台の現在地「2年目はしっかり戦力に」

[ 2018年10月16日 10:40 ]

10月10日のフェニックスリーグ・韓国斗山戦に8回から登板し、1回無安打無失点の投球を披露した日本ハムの宮台
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 日本ハムの18年シーズンの戦いは幕を閉じた。しかし既に宮崎では、若手選手らが来季に向けた鍛錬の時を過ごしている。

 10月10日のフェニックス・リーグ、韓国斗山戦。ドラフト7位・宮台康平投手(23)が約1カ月半ぶりの実戦マウンドに上がった。8回の1イニングを無失点。1四球を与えたものの、3つのアウトは全て三振で奪った。最速145キロの直球には威力があり、変化球も低めに決まる。「しっかり投げられたのでよかった。直球で押し込める感覚があったので、そこは継続してやっていきたい」と左腕の表情も明るかった。

 東大から史上6人目のプロ野球選手として入団した今季。イースタン・リーグ12試合に登板して3勝1敗、防御率4・97。順調に実戦経験を積み、1軍切符もつかんだ。8月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発。5回途中2失点で勝ち負けは付かなかったが、「自分のいい直球を投げれば通用すると思ったし、一方で、引き出しを増やさないと長い回を投げられないと思った」と大きな経験となった。

 この試合で右股関節を痛めたため、リハビリとなったが「股関節がウィークポイントだったので」と重点的に強化に取り組んだ。そして1軍の景色を見たことは、再び投げられるようになった宮台に変化をもたらした。荒木2軍監督は「上(1軍)で投げて、何かつかみかけたのかなと思う。以前とは違う感じで、ブルペンから力強い球を投げている」と証言。明確に見えた自らの課題にしっかりと向き合っている。

 「フェニックス・リーグではイニング数を延ばしていくのが目標。2年目はしっかり戦力になれるようにしたい」と宮台。東大出身では65年大洋(現DeNA)の新治伸治以来の先発勝利を手にする日も、きっと遠くない。(記者コラム・町田 利衣)

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