なじんできたサイドスロー 楽天・高梨 2年連続防御率1点台なるか?

[ 2018年9月26日 10:40 ]

楽天の高梨
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 22日に2年ぶりのBクラスが確定し、最下位に沈んでいる楽天にあって、存在感を示しているのが中継ぎ左腕の高梨だ。今季は63試合に登板し1勝3敗1セーブ。防御率は2・11(25日現在)と安定した成績を残している。

 新人だった昨季は46試合に登板し1勝0敗、防御率1・03。数字だけ見れば昨季の方が上回っているが、本人は成長を感じている。「昨季よりもサイドスローに慣れてきて、リリースの位置が昨年よりも約5センチ落ちている」と明かす。

 元々は上から投げていたがプロ入り前年に変更した急造サイドスロー。2年目を迎え、投げ方が体になじんできた。「(リリース位置が落ちて)ボールの軌道がよりイメージ通りになってきた」と手応えを口にする。2年目ともなれば、相手打者も対策を立ててくるが、パ・リーグの強打者と十分に渡り合っている。

 夏には打撃投手の金刃を通じて、同じ左横手投げで11年連続50試合以上に登板している日本ハム・宮西と会食する機会があった。「中継ぎで長くやっていくためのマインド、考え方を聞きました」。登板過多に陥りがちな中継ぎ投手。ケガをしないように、常に先回りして体の異変をチェックするよう助言も受けた。自身の成長のためにはどん欲に先輩の声に耳を傾ける26歳。今季も残り9試合。2年連続となる防御率1点台も不可能ではない。(記者コラム・黒野 有仁)

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2018年9月26日のニュース