阪神 才木 最悪のコンディションで6勝目「初めての経験でしたが…」

[ 2018年9月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―4広島 ( 2018年9月20日    マツダ )

6勝目を挙げた阪神・才木(撮影・坂田 高浩)
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 雨にも負けず、中断にも負けなかった。最悪のコンディションの中、阪神先発の才木が5回4安打3失点の粘投。118球を要しながら6勝目を手にした。

 「調子自体は悪くなかった。(長時間の中断は)初めての経験でしたが、その中で何とか粘ってゲームをつくれたことは良かった」

 試合開始が1時間9分遅れ、2回終了後には1時間2分に及ぶ中断。視界も足場も悪く、雨を吸ったユニホームはどんどん重くなった。そんな悪条件に相手先発のジョンソンは2回で早々と降板。それでも、中断中も集中力を切らさず、ブルペンでストレッチするなど臨戦態勢を整えて再開を待った。

 「投げたいと思っていたし、気持ちを切らさずに次の回に投げる準備はできていたと思います」

 4回までは2安打無失点。4―0の5回2死から菊池への四球をきっかけに丸の右中間適時二塁打と鈴木の左越え2ランで3点を返されたが、気持ちで負けず、勝利投手の権利をつかむまで投げきった。

 本人は「5回の2死からの失点はもったいなかった」と反省を忘れなかったものの、いつ試合が終了してもおかしくなかった状況でリードを守り切ったことには首脳陣も好評価だ。「試合時間が変更したり、集中しづらい状況で良く投げてくれた。(中断中も)上手に時間を使っていた」と香田投手コーチ。直球で押す若さあふれる投球スタイルに、この日に見せた粘り強さが加われば、安定感も信頼感も一層、増してくるはずだ。

(山添 晴治)

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2018年9月21日のニュース