大魔神・佐々木主浩氏、始球式でフォーク投げずに直球勝負!「東北人として」金足農にエール

[ 2018年8月20日 12:52 ]

<大阪桐蔭・済美>始球式に登場した佐々木主浩氏。握りはフォークではなくストレート(撮影・大森 寛明)
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 第100回全国高校野球選手権大会第15日は20日、甲子園球場で準決勝が行われ、第2試合の済美(愛媛)―大阪桐蔭(北大阪)の試合前、東北OB佐々木主浩氏(50)が「レジェンド始球式」に登板。フォークを“封印”し、ノーバウンド投球で観客を沸かせた。

 投じた1球は代名詞のフォークではなく、左打者の内角へのストレート。速球がノーバウンドで捕手のグラブに収まると、観客は大きくどよめいた。

 佐々木氏は始球式を振り返り「投げやすかったです。雰囲気が全然違いました。昔のVTRも流してもらって気持ちも若返りました」と充実した表情。第1試合で秋田勢103年ぶりの決勝進出を決めた金足農については「本当に頑張ってくれている。同じ東北人として明日頑張ってくれることを願います」とエールを送っていた。

 東北(宮城)時代の84年・高2の夏、85年・高3のセンバツ、夏の3回甲子園に出場。高3の2回はいずれもベスト8に進出した。地元・東北福祉大に進学して2、3年の時、大学選手権で準優勝している。黄金期のチームメートには大塚光二(現東北福祉大監督)、金本知憲(現阪神監督)、矢野燿大(現阪神2軍監督)らがいる。

 89年のドラフトで大洋(現横浜DeNA)が1位指名。先発から救援に転向して才能が開花。フォークを武器に95年から4年連続で最優秀救援投手。98年にはチームのリーグ優勝、日本一に貢献。この頃付けられた愛称が「ハマの大魔神」。00年にメジャー・シアトルマリナーズ入り。04年に横浜復帰、翌年引退する。引退後は評論家、タレント業などの他、馬主としても有名でG1馬のオーナーにもなっている。

 佐々木氏はこの日に向けて、元プロ野球選手でPL学園OBの清原和博氏(51)を練習パートナーにキャッチボールを行うなどして、調整していた。

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