おかわり弾 西武初1000打点 量産態勢!後半戦10発はセパ最多

[ 2018年8月8日 05:30 ]

パ・リーグ   西武6―0オリックス ( 2018年8月7日    京セラD )

<オ・西>2回、プロ通算1000打点を達成し笑顔を見せる中村(撮影・後藤 正志)
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 西武の中村剛也内野手(34)が7日のオリックス戦の2回に先制の左越え15号2ランを放ち、プロ野球45人目、球団では初となる通算1000打点に到達した。後半戦だけで10本塁打は両リーグ最多。前半戦は不振を極めた本塁打王6度を誇るスラッガーが量産態勢だ。首位を走るチームは貯金は20に到達。2位・日本ハムとのゲーム差を5月24日以来となる4に広げた。

 乾いた音を残し、美しい放物線が描かれた。中村が2回2死一塁から先制の左越え15号2ラン。球団では初となる通算1000打点を、代名詞である一発で決めた。

 「ホームランで1000打点にいけたのでよかった。今のところは特別な思いはないけど、もっと打点を稼ぎたい」

 6得点で投手陣は完封継投の快勝。口火を切り、勢いを与えたのは中村の一発だった。これで3試合連発、球宴後17戦で10本塁打だ。8月は6戦で9打点と、打順こそ下位にはいるが、獅子おどし打線のポイントゲッターとなっている。

 悔しさが爆発力につながっている。4月に左肩を痛めて戦線離脱するなど、前半戦は打率・171と苦しんだ。だからこそ「もっと打ちたいし、勝ちに貢献したい。前半戦それが全然、できなかったので」と話す。それでも影響力は絶大だ。前回リーグ優勝を果たした10年前の08年にプレーしていたのは、炭谷、栗山、中村の3人だけ。「出始めだったり、優勝争いをしたことない選手はプレッシャーもかかるだろうし、そういうときに打てれば」。オープン戦で不振だった山川に開幕直前にフォーム修正を助言、その山川は開幕から4番を張り28本塁打でリーグトップに立っている。

 連勝で貯金は今季最多の20に到達。日本ハムとは4ゲーム差に広がった。「点を取らないと勝てない。ホームランでも打点は挙げられる。打点を挙げられるようにしたい」。中村は最後に勝利へ導く打点、そして一発へのこだわりを口にした。(春川 英樹)

 ≪後半戦見違える活躍・171→・286≫中村(西)が7日オリックス戦(京セラドーム)の2回にアルバースから2ランを放ち、通算1000打点を達成した。プロ野球45人目で西武では前身球団を含め中村が初めて。パ・リーグ1球団での達成は09年松中(ソ)以来9人目。初打点は03年9月28日日本ハム戦で記録。今季の中村は前半戦は35試合に出場し打率・171、5本塁打、13打点。それが後半戦は17試合で打率・286、10本塁打、18打点と見違える働き。後半戦で2桁本塁打は両リーグを通じ中村だけだ。

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