牛島和彦氏 ワンバウンド始球式に苦笑い「生きていたら捕手は香川だったかな」

[ 2018年8月8日 08:00 ]

<丸亀城西・日南学園>始球式を行う牛島和彦氏(撮影・坂田 高浩)
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 第100回全国高校野球選手権大会第4日は8日、甲子園球場で1回戦が行われ、第1試合の日南学園(宮崎)―丸亀城西(香川)の試合前に、浪商(現大体大浪商)OBでプロ野球中日などで活躍した牛島和彦氏(57)が「レジェンド始球式」に登板した。

 マウンドに立った牛島氏はやや緊張した面持ちで、右肩を回してウオーミングアップ。ストライクに構えるキャッチャーミットめがけてボールを投げ込んだが、惜しくもワンバウンド。これには牛島氏も苦笑いだった。

 牛島氏は「久しぶりの感覚だった。すっぽ抜けそうになって、ひっかけたらワンバウンドしました」と笑顔。この日のための練習はしなかったそうで、「甲子園はキャッチャーが遠く見える。1発勝負に賭けようとしたら失敗しました」。浪商ではドカベンこと香川伸行さんとバッテリーを組み、2年春、3年春夏甲子園出場。「生きていたら(始球式の)キャッチャーは香川だったかな」とポツリ。優勝旗を目指す球児たちへは「野球は難しさ、苦しさがあるけど、クリアしていけば楽しい。そこまでたどり着いてくれたら嬉しい。諦めずに努力してほしい」とエールを送った。

 牛島氏は浪商で78、79年センバツ、79年夏の選手権と3度甲子園の土を踏んだ。ドカベンこと香川伸行捕手(2014年、52歳没)とのバッテリーで人気をはくした。79年センバツでは箕島(和歌山)に敗れ準優勝、夏の甲子園ではベスト4まで進出した。同年中日にドラフト1位に指名され入団。86年、トレードでロッテ入り、そこで14年の現役生活を終える。05〜06年、横浜の監督を務めた。

 100回大会を記念して行われる「甲子園レジェンド始球式」には、初日の松井秀喜氏(44)を皮切りに夏の甲子園で活躍した18人のレジェンドが毎日登場。20日の準決勝ではPL学園(大阪)で夏2度の優勝を果たした桑田真澄氏(50)と、日米球界で活躍した「大魔神」佐々木主浩氏(50=宮城・東北出身)が登板する。決勝戦では、1969年夏の決勝戦で、延長18回引き分け再試合の死闘を演じた三沢(青森)の太田幸司氏(66)と松山商(愛媛)の井上明氏(67)がダブル登板する。

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