広島16日ぶり本拠試合 選手会長・会沢「ちょっとでも笑顔に」

[ 2018年7月20日 05:30 ]

広島の会沢
Photo By スポニチ

 本拠地での1勝は、これまでとは違った重みを持つ。広島地方は西日本豪雨で甚大な被害を受けた。9日からの広島―阪神3連戦は中止となり、20日に16日ぶりにマツダスタジアムで試合を行う。19日に同球場での全体練習に参加した広島・会沢は球団選手会長として、ナインが胸の内に秘めた復興への思いを代弁した。

 「プロ野球選手である以上、僕らは使命を持って一生懸命やるだけ。(被災者が)一生懸命プレーする姿を見て、ちょっとでも、ちょっとでもいいんで元気というか、笑顔になってもらえたらいいなと思う。広島ナイン(のやること)は、そこだと思う」

 巨人3連戦では両軍の選手が試合前に球場内で被災者に向けた義援金を呼びかけ、哀悼の意を表して半旗を掲げる。20日の試合前には黙とうも捧げられる。リーグ後半戦がスタートした16日からは、広島戦があったナゴヤドームを含め試合が行われた全6球場で募金活動が行われた。

 「プロ野球全体が復興を願ってやっていただいているのは素晴らしいことだし、ありがたく思う。逆に“頑張ってください”という言葉をいただいたりもした。プロ野球はファンあってこそ。こういう状況になった以上はプロ野球選手の使命としてやっていくしかない」

 先の中日3連戦で、新井は代打のみの出場で1打数無安打1四球。チーム最年長が地元で活躍すれば、広島の明るい光となるのは確かだ。

 「少しでも元気が出るように、喜んでもらえるようなプレーをしたい。ちょっとでも明るくなってもらえたら」

 7連勝中の巨人とは5ゲーム差。ここで勝てば一気に突き放すことも可能だ。本拠では今季24勝5敗1分け。ファンの大声援に力をもらって来たが、今度はカープが力を与える番だ。広島県民の思いを背負い、赤ヘルがマツダスタジアムに立つ。(河合 洋介)

続きを表示

2018年7月20日のニュース