侍J大学代表初選出の東洋大・甲斐野のボールに動作解析担当の筑波大・川村監督驚き「見たことがない」

[ 2018年6月24日 18:32 ]

 日米大学野球選手権(7月、米国)とハーレム国際大会(同、オランダ)に出場する侍ジャパン大学代表選考合宿が24日、最終日を迎え、代表メンバー24人が決まった。

 今合宿では、野球における動作解析を研究している筑波大准教授で同大野球部・川村卓監督が選考合宿に帯同。客観的な評価を行うための数値提供とデータ採集を実施した。川村監督は「トップ選手が真剣勝負している中で、データをこれだけとれたのは研究の観点からも大きい。また、数値を聞かれた時はいつでも答えられるように準備して、伝えていました」。

 解析する中で「一番びっくりしたのが甲斐野投手のボール」だったという。各投手がセンサーが内蔵された球を投げ、回転数やボールの軸の軌跡を計測。通常の投手はボールが斜めに回転するが、甲斐野の球は垂直に回転していることがわかったという。「ボールの軸がほとんどブレず、きれいなバックスピンがかかっていた。群を抜いていたし、良い腕の振りをしているのでしょう。こんな回転の球を投げている人は見たことがない」と驚いた。回転数も2400回転超。プロ野球の投手で約2200〜2300回転と言われており、それを上回る数値だ。

 ただ、回転数に関しては多いから良い、というものではないという。荒れた方が絞りづらく、打たれにくいというケースもあるからだ。川村監督は「これから持ち帰って検証し、今後につなげたい」と話していた。

 ▼立命大・辰己 プレーだけでなく声出しで引っ張りたい。2年生の時は柳さん(明大、現中日)や佐藤さん(立大、現JR東日本)からアドバイスをもらった。そういう経験も伝えていきたい。

 ▼日体大・松本 先発を任されると思うのでゲームをしっかり作りたい。打球の速さも違うだろうし、パワーは底知れないが、自分のベストパフォーマンスを出したい。

 ▼東洋大・甲斐野 カーブが有効と聞いたのでうまく使いたい。野球を始めてから日本代表入りは初めて。一度は選ばれたいと思っていた。意地とプライドを持ちハツラツとやりたい。

 ▼東海大・小郷 役割をしっかり果たせるよう頑張りたい。自分の長所を出していく。

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2018年6月24日のニュース