意外?西武・山川 プロ初サヨナラ打 延長10回“再現不可能”技あり打

[ 2018年6月16日 05:30 ]

交流戦   西武3―2中日 ( 2018年6月15日    メットライフD )

<西・中>10回1死一、二塁、左越えサヨナラ適時二塁打を放ち、チームメートに祝福される山川(左)(撮影・木村 揚輔)
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 二塁ベースを回ると両手を上げて笑みをこぼした。西武・山川が延長10回1死一、二塁から左越え二塁打。プロ初のサヨナラ打に、「バクバクしています、心臓が。初めてなので、めちゃめちゃうれしいです」と興奮を抑えきれなかった。

 1死二塁から前の打席で同点の2点二塁打を放った浅村が申告敬遠されて迎えた打席だった。カウント2―2から内角の直球を腕をたたんではじき返した、技ありの一打。詰まりながらも前進守備の左翼手を越えた打球に「もう一回やれと言われても打てない。レフトの前に落ちると思ったくらい(詰まっていた)」と苦笑いした。

 「最近、打ててなかったので、今日は打ててよかった」。13日のヤクルト戦まで11試合連続安打も自身は本調子と思っていなかった。それでも交流戦15試合で16打点目を挙げ、劇的な一打で試合を決めた。交流戦首位のヤクルトが敗れ、ゲーム差は2に縮まって初の勝率1位の可能性も残った。

 「あそこまでいったら気持ち。しっかり決めてくれた」と辻監督。それでも山川は心残りがあった。8回2失点と好投したエース菊池に試合中に「もうちょい我慢して」と声を掛けていた。

 「個人的にはそこが悔しい。早く点を取ってあげたかった」

 4月18日の日本ハム戦以来、今季2度目のサヨナラ勝利。「できるだけこういう試合はしないように。早い回に点を取って楽に勝てるようにしたい」。山川は、その鍵を握るのが自分だと分かっている。 (春川 英樹)

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2018年6月16日のニュース