筒香 オバQ超え!球団最年少150号 量産モード5戦6発

[ 2018年5月25日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―2中日 ( 2018年5月24日    横浜 )

<D・中>3回1死、通算150号となるソロ本塁打を放つ筒香(撮影・木村 揚輔)
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 DeNAの筒香嘉智外野手(26)が24日、中日戦で同点となった3回に右翼席最上段へ決勝12号ソロをマークした。プロ9年目で節目の通算150本塁打。26歳5カ月での到達は、田代富雄の27歳1カ月を抜いて球団最年少記録となった。最近5試合で6発と量産態勢に入ったハマの主砲が、再びチームを貯金生活に導いた。

 高い放物線を描いた美しいメモリアルアーチだった。3回1死からロペスが同点2ランを放った直後だ。4番・筒香も続いた。初球の内角スライダーを見逃さない。「しっかり自分のスイングで捉えることができて、手応えも良かった」。35度が理想とされる中で、トラックマン(高性能弾道測定器)によると打球は41度の角度で飛び出した。高さ43・2メートルの球場照明を越える上空45メートルまで到達し、2年前に直撃させた右翼席最上段の「鳩サブレー」の看板下に着弾した。

 ♪横浜の空高く〜ホームランかっとばせ〜筒香――。自身の応援歌を具現化する決勝弾が、史上166人目となる通算150本塁打となった。「試合に勝てたことが一番。接戦で決勝点になったことがうれしい」。4番として、チームを逆転勝利に導けたことに大きな喜びを感じていた。

 26歳5カ月での150本塁打は、筒香が入団当時に2軍監督だった田代富雄(現巨人2軍打撃コーチ)の27歳1カ月を抜いて球団最年少記録となった。

 「(プロに)入った時から毎日いろいろな話をしていただいた。準備を怠った時は強く言われたけど、愛情があって見捨てない人だった」。プロとしてのいろはを教えてくれた恩師を超えたが「これで“恩返し”といったら田代さんに怒られるので、もっと打ちたい」とほほ笑んだ。

 1年目のプロ1号、2年前の100号。節目はいつもハマスタだった。お立ち台に上がると、球団イベントで無料配布されたペンライトによってスタンドが青い光に包まれた。「本拠地で打てたのはうれしい。150号は出たけど、これからも記録より勝ちに貢献できる一打にこだわっていきたい」。個人の数字よりも、常に勝利だけを追い求めるのが「ハマの4番」の哲学だ。 (重光 晋太郎)

 《プロ166人目》筒香(D)が24日中日8回戦(横浜)の3回、吉見から今季12号本塁打を放ち、通算150本塁打を達成した。プロ野球166人目。初本塁打は10年10月7日阪神24回戦(横浜)で久保田から。なお、26歳5カ月での達成は81年田代富雄の27歳1カ月を抜く球団最年少記録。

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