井口監督で初 ロッテ4連勝!角中1号V弾 右肩痛も4番の意地 

[ 2018年5月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―0日本ハム ( 2018年5月22日    ZOZOマリン )

2回にソロ本塁打を放ったロッテ・角中(撮影・白鳥 佳樹)
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 0―0の2回無死、ロッテ・角中は1ボール2ストライクからマルティネスの144キロをつかまえた。ただ、感覚は少し、差し込まれた。「(フェンスに)ガシャンと思ったけど、いい方向に外れてくれた」。右翼席に届いた打球は今季1号の決勝ソロ。今季3度目の挑戦で初となる4連勝を呼び込んだ。

 「金森打法でうまく体を回転させて、打つことができました」

 今季から就任した金森打撃コーチの打撃理論はボールをぎりぎりまで引きつけ、体の回転ではじき返すもの。2月のキャンプから染み込ませ、反応するようになった。「差し込まれた」分は体の回転力で取り戻した。

 体はぼろぼろだ。第12胸椎圧迫骨折から復帰した11日の西武戦で右肩を負傷した。キャッチボールは15メートル程度で出場は指名打者限定。ただ、4番を打つ選手会長は再び、戦線離脱はできない。試合後は巨大な氷のうが右肩に乗る。「お医者さんにも(完治は)分からないと言われた」ほどの重傷だが、痛みをこらえ、3試合連続打点と底力を見せる。

 「マルティネスを崩せなかったし、本塁打の1点は大きかった」と井口監督。お立ち台から背番号3が発した「5連勝するぞ」の掛け声に本拠地が沸く。手負いの主砲の活躍で、交流戦前の「借金完済計画」は現実味を帯びてきた。 (福浦 健太郎)

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2018年5月23日のニュース