栃木・村田 男だ!古巣相手に代打逆転弾「巨人から打てて良かった」

[ 2018年5月13日 05:30 ]

ルートインBCリーグ   栃木3―2巨人 ( 2018年5月12日    小山運動公園 )

<巨人・栃木>9回2死二塁、代打の村田が左中間に逆転2ランを放つ
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 今季から独立リーグのルートインBCリーグ・栃木でプレーする村田修一内野手(37)が12日のリーグ戦で、加入後初アーチを放った。昨季まで在籍した巨人の3軍を相手に、9回に代打で逆転2ラン。NPB通算360本塁打のバットで勝利を呼んだ。

 打った瞬間に本塁打と分かる、あの弾道がよみがえった。左中間スタンドのさらに上。防球ネットに打球が突き刺さるのを確認し、村田は両手を叩いて走りだした。

 「皆さんの応援で送り出され、何とか良い姿を見せたいという気持ちで打てた」

 昨季まで在籍した巨人との3連戦は「男・村田祭り」と銘打たれている。主役は1点を追う9回2死二塁、代打で登場。追い込まれた7球目、高めのツーシームを捉えた。劇的な逆転弾に両軍のファン3145人からは大歓声。「巨人の選手たちも勉強だと思うし、そういう意味で1本目が巨人から打てて良かった」。古巣の後輩たちに、男は背中で手本を示した。

 4月13日の試合で右太腿裏を痛めて以来、ケガとの闘いが続くが「僕にとって勉強だと思う」と前を向く。NPB復帰のための独立リーグ挑戦。「温かい声援を頂き、うれしい限り」と栃木の人々の後押しが現在の活力となっている。

 同い年の中日・松坂の復活も刺激となった。4月30日に4241日ぶりに日本で白星。「僕もますます負けていられない」と闘志を燃やす。描いた放物線が、強い意欲の表れだった。 (池田 翔太郎)

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