東洋大・上茶谷、東都新20K!スカウト絶賛「江夏みたい」

[ 2018年5月5日 05:30 ]

東都大学野球   東洋大4―3駒大 ( 2018年5月4日    神宮 )

東都の1試合最多奪三振記録となる20奪三振を駒大から奪い笑顔を見せる東洋大・上茶谷
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 東洋大の今秋ドラフト1位候補・上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年)が駒大3回戦に先発し、初回の先頭からの8者連続を含め、8回0/3で20奪三振。1試合最多奪三振のリーグ新記録を樹立した。試合は東洋大が延長10回サヨナラ勝ちで2勝1分けとし、勝ち点を3に伸ばした。

 歴史的瞬間の後に冷や汗をかいた。8回。上茶谷は先頭・若林からスライダーで新記録となる19個目の三振を奪うと、続く砂川にはこの日最速タイの149キロ直球で20個に到達した。

 「(歓声で)記録を超えたのは分かったがやったという感じはなかった」。3点リードの9回も続投。3連打されて降板し、「記録?そんなことより9回が悔しい」。同点にされたが、最後は打線が奮起してサヨナラ勝ちし「勝って本当に良かった」と安どした。

 開幕から3カード連続で3回戦に突入。中2日での登板に「疲れていたがそれが逆に良かった。全球種で勝負できた」と20三振中15個を変化球で奪った。その中でも「1回戦で解禁して感触が良かった」というチェンジアップは、楽天・岸が2日の日本ハム戦で清宮から三振を奪った場面をイメージし、5三振をマークした。

 最速151キロの速球も魅力だが、幼少の頃、自宅で毎日ネットスローをこなして培った制球力が6戦69奪三振という量産につながっている。視察した広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「江夏みたいだね」、DeNA・八馬幹典スカウトは「1位候補」と絶賛した。

 上茶谷は「(記録は)すぐに抜かれますよ」と苦笑いを浮かべるが、その実力は本物だということを数字で証明してみせた。 (松井 いつき)

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2018年5月5日のニュース